米食品医薬品局(FDA)による販売停止命令にもかかわらず販売活動を続けてきた23andMeだが、同社はこのほど、今回の騒動を受けて自社製品のマーケティングを停止したことを明らかにした。
Reutersによると、Googleが支援する新興企業で遺伝子配列検査を手がける23andMeは、人気の高い同社の家庭用遺伝子検査キットのテレビ、ラジオ、オンライン向け広告を打ち切ったという。
23andMeは11月22日、FDAより行政警告書を受けている。FDAは、この家庭用遺伝子検査キットは規制上の承認が必要であるとともに、連邦食品・医薬品・化粧品法(FDCA)に違反して販売されていると考えられることから、同キットの販売を「即座に」停止するよう同社に求めていた。
これに対して23andMeは短い声明を発表し、同社とFDAとの関係について「われわれにとって極めて重要であり、FDA側の懸念に対処するため全面的に協力するよう努めている」と述べた。
ところがその一方で、23andMeはFDAの要請に従うための取り組みを進めつつも、家庭用遺伝子検査キットの販売を継続していた。
23andMeの創設者であるAnne Wojcicki氏は先週のブログ投稿で、同社がFDAに「当社のデータの品質」を納得してもらうよう取り組んでいるところであり、FDAとは協議中であるものの、FDAの要請への対応はやや遅れていると記していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)