私たちが自分に関してソーシャルネットワークで共有する詳細情報がますます増えるにつれて、オンラインプライバシーはいつか過去のものになってしまうのだろうか。プライバシーの確保は今後、ますます困難になるとVint Cerf氏は確信している。
インターネットの父と呼ばれるCerf氏は米国時間11月19日、「Internet of Things」と題された米連邦取引委員会(FTC)のワークショップで、オンラインプライバシーに関する講演を行った。AdweekのKaty Bachman記者が投稿した一連のツイートには、Cerf氏の主要な発言の一部が含まれている。
Cerf氏は、「プライバシーは例外的なものになるかもしれない」と述べ、「プライバシーの確保は今後、ますます困難になるだろう」と警告した。しかし、その責任の一端は私たちにある。
「プライバシーに関する体験の大半は、私たち自身の行動がもたらしたものだ。私たちのソーシャルメディアでの行動は、プライバシーを大きく損なうものだ。テクノロジは、私たちのソーシャルメディアに対する理解を上回る速さで進歩している」(Cerf氏)
Cerf氏の主張に妥当性があるのは確かだ。私たちは、プライバシーに配慮しないオンライン世界のGoogleやFacebookのような企業を非難することもできる。しかし、FacebookやTwitterで、自分の生活についてあらゆる個人的な詳細情報を共有している人たちも、プライバシー侵害の責任の一端を担わなければならない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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