Amazon Web Services(AWS)は、膨大な量のストリーミングデータをリアルタイムで処理する新サービス「Amazon Kinesis」により、急激に増え続ける宝の山を収益化する取り組みを一段と強化している。
AmazonはKinesisによって、米国時間11月13日に発表された「Amazon Appstream」とほぼ同様に、大量の作業負荷を伴うプロセスを引き受け、そうした高コストの作業すべてをクラウド内で処理することを約束しているようにみえる。
リアルタイムのデータ分析がどれほど重要(かつ議論の余地のある)なのか考えてみれば、ここでのデータのやりとりがいくぶん明確になるだろう。
基本的にKinesisは、チェックポイントを備えたストレージシステムにデータをバッファリングすることで、そのデータを「Amazon Redshift」のクラウドデータウェアハウスに取り込む。
ユーザーは、何十万ものソースから毎時数テラバイトのデータを格納および処理することが可能だ。データソースには金融取引やソーシャルメディアのフィード、位置情報の追跡イベントなどが含まれるが、これに限られるわけではない。
AWSによると、法人顧客(さらに言えばAmazonも)有用なデータを即座に入手できるだけでなく、アプリケーションの作成、アラートの生成、その他の決定を実質的に瞬時に実行することも可能だという。
AWSの幹部らは、これまでほとんどのビッグデータ処理がオープンソースツールを寄せ集めた一括処理指向のアプローチで行われてきたと述べている。また、Amazonの最高技術責任者(CTO)を務めるWerner Vogels氏は、14日に開催されたAWS re:Invent 2013カンファレンスでの基調講演で、「Internet of Things(モノのインターネット)」という流行の専門用語を否定し、このコンセプトについて、あちこちで理解されている以上にはるかに深刻な問題であることを示唆した。
点と点を結ぶように、ユーザーはこれらのデータをAWSクラウド内部で「Simple Storage Service(S3)」、「Elastic Map Reduce(EMR)」、Redshiftにまたがって移動させることができる。
Amazonによると、Kinesisはあらゆる大きさのアプリケーションやデータストリームに対応できるよう規模を拡大できるとともに、複数の利用可能ゾーンにまたがって複製することも可能だという。
Kinesisは14日、限定プレビュー版として従量課金制で提供開始された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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