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声優の声という価値と親和性の高さ--Amebaスマホ「ガールフレンド(仮)」について聞く - (page 2)

佐藤和也 (編集部)2013年11月28日 10時00分
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 たしかにそう思われますが、これでも他のゲームに比べると女性会員の比率が最も少ないです。たとえば「ギャングソウル」というギャングをテーマにしたゲームもありますけど、これも女性は4割ぐらいいます。女性が多いサービスプラットフォームですから、送客がうまくいっている証拠でもあるのかなと思いますし、Amebaでなければこうはならなかったかと。課金に関しても割とまんべんなくコインを消費をされている感じですが、やはり男性のほうが多いですね。

--サービスが開始して、想定していた通りのこととそうでないこともあったかと思いますが。

 やはり会員数の伸びと課金については、想定を遙かに上回っていました。ユーザーからは「ゲームに課金したことはあまりなかったが、声優さんの声がついているカードであれば価値はある」という声をよく聞きます。

 キャラクターに入り込む感情移入のスピードが、声優の方の声を使っていることによってすごく早くなっているという感覚があります。それが結果的にキューピッドにお願いする(※ガチャを回す)ことにつながっていると思います。

 また、アニメや声優に熱心な方が遊ぶことは想定していましたが、受け入れられる幅は狭いと思っていただけに、多くの方が遊んでいただける状態になったのも想定をしていなかったです。ただ振り返ってみると、声優の方でAmebaに公式ブログをお持ちの方もたくさんいらっしゃいますので、むしろAmebaで展開するゲームサービスとして親和性が高かったのではないかとも思います。

 他のゲームサービスはどちらかというとAmebaのサービスをすでに利用している人にあわせたものが多かったですが、「ガールフレンド(仮)」は、このためにAmebaに登録した人が多く、加えて既存の会員さんも遊んでいただいたのが、そのまま数字に反映されたのかなと考えます。

--キャラクターに、声優のパーソナルな部分をイメージされていることも、感情移入の早さにつながっているように思います。

 キャラクターにもよりますが、声優の方をイメージしたり、趣味や好みの一部を反映させた設定にしているのもあります。それゆえに、声優のファンの方が、キャラクターを好きになるスピードが早くなっていると思います。たとえば望月エレナは声優の方をイメージした色が強く出ているかと思いますし、変わったところで姫島木乃子は声優の方自ら設定を考えていただきました。

  • 望月エレナ。声は原田ひとみさんが担当

  • 姫島木乃子。声は水橋かおりさんが担当。原田さんと2人でネットラジオのパーソナリティを担当している

--「ガールフレンド(仮)」では、ソーシャルカードゲームでよくあるトレードやバザーのような、ユーザー同士でのカード交換機能がいまだにありません。要望がすごく多いと思うのですが、このあたりはいかがでしょうか。

 要望として強くあることは認識しています。すごく難しいところでもあるのですが、トレードやバザー機能を導入すると、想定しないうちにカードの価値が下がってしまうこと、そしてそれを誰もコントロールできなくなってしまうのを問題視しています。ゲーム内イベントで頑張ったり、キューピッドにお願いをして手に入れたカードの価値が下がってしまうことが、運営側もそうですけどユーザーにとってはたしていいことなのかと思うんです。なのでトレードやバザー機能を導入しないという判断をしています。

 代わりにというわけではないですが、特定のレアリティのカードをバッジ化して、自分の好きなカードと交換するというシステムは入れました。ある程度遊んでいけば、狙えなかった欲しいカードを手に入れられる状態を作って、カードを集めるモチベーションを維持しやすい環境にはしています。

  • 特定のレアリティのカードをバッジ化して、自分の好きなカードと交換するバッジシステム

  • 女の子との会話風のボイスが聴けるメモリーシステムも導入。バッジシステムとともに、サービス開始後に導入されたシステムだ

--プロモーションでは、テレビCMをかなり放送していた印象があります。

  • 2月に放送したテレビCMより

 最初はAmebaスマホのサービスのひとつという形で紹介されましたが、ほかのサービスやゲームに比べてユーザーを連れてくる力が強かったので、「ガールフレンド(仮)」を押し出した方が効果があるという判断のもとに増やしていきました。その際には、完全にキャラクターだけのCMにして、あまりソーシャルゲームっぽさを出さずに、アニメや声優が好きな方にアプローチする形にしました。評判は良かったですし、実際にたくさんの方がゲームを始めてくださったので狙い通りだったかなと。一方で、お茶の間にあのCMが流れると恥ずかしいという意見はいっぱいいただきました(笑)。

--テレビCMのほかにも、リアルイベントの開催などのプロモーション展開を行いましたが、それらについてはいかがでしょうか。

 2012年12月に秋葉原で単独イベントを実施しましたけど、始発前から並んでくださるような熱心な方もいらっしゃいました。ただ、作品の認知度としてはおおよそ来場者の1~2割程度だったかと思います。やはり声優に対するユーザーの熱量が、私たちの思っていた以上に強いということを感じました。そのあと6月にも単独イベントを実施しましたが、そのときは作品を知っているという方が8割ぐらいだったので「ガールフレンド(仮)」としてのファンもいると考えています。

 コアなファン層の方々にリアルなイベント、ネット番組やラジオなどゲーム以外の接点を定期的に作ってコミュニケーションが取れている状態にあるのは、見えないところで効いていると思っています。ほかにもイベント時のキャスティングや、アニメ作品とのコラボなどで信頼感を上げていくことは心がけています。

--この先「ガールフレンド(仮)」をどのように展開していきますか。

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