サンフランシスコ発--住宅所有者や賃貸人、家主などのホストが貸し出す宿泊場所を旅行者が予約できるよう支援するサービスのAirbnbは、米国時間11月12日、ホスト向けの機能を充実させた「Android」版および「iOS」版のアプリをリリースした。同サービスに登録している35万人のホストの一部も出席したこのリリース発表は、Airbnbの新本社で行われた。
Airbnbの関係者らは、毎日1000人ずつホストが増えている同社サービスにおいて、ホストが重要な位置を占めている点を明確にしたいと述べた。同社のアプリには、ホスピタリティを中核に据えた「Host Home」というダッシュボードが新たに追加された。このダッシュボードからは、メッセージへの返信や、予約の受け入れ、カレンダーの更新、写真のリクエストなどができる。また、宿泊客のためにどのような準備をするべきかや、ホストコミュニティーの見つけ方についてのアドバイスも提供されている。
Airbnbの最高経営責任者(CEO)Brian Chesky氏は、世界中のホストに向けてオンラインでストリーミング配信されたプレゼンテーションで、同社の歴史について時間をかけて語るとともに、同社のサイトを通じて部屋を貸し出しているホストに感謝の意を表した。
Chesky氏は「当社のプロダクトやサービスは、とにかく当社が皆さんに語っている通りに素晴らしいものだ」と述べ、すべてのホストに対してAirbnb本社を訪れるよう呼びかけた。
同氏は、ホストが規制当局との摩擦を心配することなく部屋を貸し続けられるよう、地方自治体に働きかけている点を強調した。
同氏は「世の中には人のための法律と、企業のための法律が存在しているが、皆さんは『企業としての人』という第3の新しいカテゴリに属している。ホストとしての皆さんはマイクロアントレプレナーであり、マイクロアントレプレナーのための法律は存在していない」と、ホストを語るうえでのお気に入りの表現を用いて語りかけた。
Chesky氏は、同社がホテル経営者であるChip Conley氏を雇用した際にサイトを通じて標準化すると確約していたホスピタリティについても力説した。その後、Conley氏やその他の幹部らが順に登壇し、ホストが互いにティップスや、ホストとしての経験を共有できるようなグループフォーラムの提供を含む、さまざまな取り組みについて語った。
Chesky氏は、Host Home向けの新機能を2014年にリリースする予定であり、これによりホストに対して積極的な提案を促せるようになると述べている。なお、Airbnbが同社のAndroid版およびiOS版アプリの見た目に大きく手を入れたのは、ホストがスマートフォンを通じて予約を受け入れるケースが増えてきているためだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス