サムスンは米国時間10月17日、「Smart Media Player」を新たにリリースすることを発表した。同製品はストリーミングアプリと放送中のケーブルコンテンツの両方にアクセスすることを可能にするもので、同社のスマートテレビ市場向けの最新の取り組みとなる。
同製品(モデル番号GX-SM530CF)には、「Amazon Instant Video」「Netflix」「YouTube」など、100種類以上のスマートテレビ向けアプリが搭載されている。また、視聴者はケーブルテレビ用のセットトップボックスに対する高額な月極レンタル料を支払うことなく、放送中のケーブルコンテンツにアクセスすることが可能になる。
同メディアプレーヤーの小売価格は149ドル99セントで、10月23日に発売予定だ。
サムスンによると、Smart Media Playerは、大手ケーブルプロバイダーのコンテンツをサポートするという。ケーブルテレビ会社で「CableCard」テクノロジを採用している限り、Smart Media Playerには互換性があるとサムスンの広報担当者は述べた。顧客は、契約するケーブルプロバイダーからCableCardをレンタルし、これをボックスに挿入することで、ローカル番組やコンテンツにアクセスすることができる。
ボックスはケーブルに対応しているが、いくつかの制限がある。サムスンの広報担当者によると、オンデマンド機能やDVR機能は提供していないという。ケーブルテレビ会社のオンデマンドビデオ回線にアクセスできないというのは、「TiVo」といったCableCard対応のサードパーティー製機器をこれまで悩ませてきた問題だ。
サムスンはモバイル機器でその名が通っているが、同社を本当の意味で誰もが知る有名ブランドにしたのはテレビの存在だ。サムスンはまた、スマートテレビやメディアストリーミングボックスについても大がかりな売り込みを行ってきた。同社は10月に入り、米国向けにメディアセンター「HomeSync」を299ドルで発売すると発表している。HomeSyncは、ユーザーがサムスン製モバイル端末のコンテンツをテレビに保存したり、同期やストリーミングしたりすることを可能にするデバイスだ。
サムスンは、Smart Media Playerに提供されるリモコンを使えば、ケーブルコンテンツ、映画、ゲームなどのスマートテレビ向けコンテンツを「指でスワイプするだけで」簡単に切り替えられるとしている。プレーヤーには、サムスン製ソフトウェアの「S-Recommendation」も搭載されており、顧客がチャンネルを変えずに視聴したいコンテンツを見つけるのに役立つ。また、使っていくうちに賢くなり、放送中のコンテンツ、あるいはこれから視聴できるお勧めのコンテンツが提示される。
Smart Media Playerに搭載されている「AllShare」を利用すると、視聴者はモバイル端末からテレビに接続してコンテンツを共有することが可能になる。また、「Screen Mirroring」機能では、互換性のあるスマートフォンまたはタブレット経由で映像やボタンをテレビ上で共有することができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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