オーディオテクニカは、2013年秋の新製品発表会を開催した。アンプ内蔵タイプやバランスド・アーマチュア型のヘッドホンからヘッドホンアンプ、カートリッジなどを一挙に発表した。
代表取締役社長の松下和雄氏は「現在ヘッドホンのニーズは多様化し、音楽を聴く環境も飛行機や電車の中、ジョギング中やジムで、というようにいろいろな利用法がある。そうした中、ヘッドホンの国内市場は内外100以上のブランドが登場し、激しい競争を繰り広げいている。今回発表する『SONICFUEL』(ソニックフューエル)は、世界各地で一斉に販売できるように開発した商品。ぜひ注目していただきたい」と話した。
SONICFUELブランドとして登場した「ATH-CHX7/CHX5」(店頭想定価格:6500円前後/3500円前後)は、密閉型×オープン型と、新たなハイブリッドスタイルを打ち出したインナーイヤーヘッドホンだ。オープンエアならではの抜けの良いサウンドを実現しながら、専用イヤチップを装着することで密閉性を確保できるという特徴を持つ。CHX7は14.3mm、CHX5は13.5mmのドライバユニットを内蔵。マイク付きリモコンを備えた「ATH-CHX7i/CHX5i」も同時リリースする。発売は11月15日。
バランスドアーマチュア型は、フルレンジのシングルドライバを搭載した「ATH-IM01」(同:1万5000円前後)から低域、中高域の専用ドライバを備えた「ATH-IM02」(同:2万円前後)、低域用、中域用、高域用を1つずつ内蔵した「ATH-IM03」(同:4万円前後)、低域用2つ、中域用1つ、高域用1つと4つのドライバを内蔵した「ATH-IM04」(同:6万円前後)まで、全4機種をラインアップする。搭載されているユニットは、モデルごとに開発されたもので、全10個のユニットを開発したという。いずれもワイヤー入りケーブルで耳かけ装着が可能。高い遮音性を誇るコンプライフォームイヤピースを付属する。発売は11月15日。
「ATH-IM70/IM50」(同:1万1000円前後/6000円前後)には、新機構「デュアル・シンフォニックドライバー」を採用する。これは1つの空間内に2つのダイナミック型ドライバユニットを内蔵したもので、1つのドライバユニットでは抑えきれなかった雑味を取り払い、高解像度再生ができるという。ドライバユニットの口径は両機種ともに8.8mm。上位機となるIM70のみボディにアルミと硬質樹脂の異素材を使ったハイブリッドボディとなる。ケーブルはワイヤー入りで、脱着が可能だ。発売は11月15日。
なお、アンプは非搭載になるがOX7AMP同様の装着感を実現する「スマートフォルムヘッドバンド」を採用した「ATH-OX5」(同:2万円前後)も発売する。いずれもSONICFUELモデルになる。発売は11月15日。
「ATH-D900USB」(価格:3万7800円)は、アンプと高性能DACをハウジング部に収めたUSBヘッドホンだ。PC本体から給電するバスパワー方式で、PCに接続するだけでPCオーディオを聴くことができる。3.5mmケーブルも付属し、通常のヘッドホンとしても使用することが可能。ケーブルは片出し式となる。発売は2014年2月を予定。
このほか、「ATH-A900」のボディカラーに緋色を採用した限定2000台の「ATH-A900XLTD」(店頭想定価格:3万円前後)、新開発の口径40mmCCAWドライバを搭載した「ATH-RE700」(同1万5000円前後)、豊富なカラーバリエーションと小さめボディを備えたインナーイヤーヘッドホン「ATH-CKL203/203i/203iS」(同:1500円前後/2500円前後/2000円前後)、楽器用のモニターヘッドホン「ATH-EP300」(同:5000円前後)、ゲーム用ヘッドセット「ATH-AG1/ADG1」(同3万円前後/3万円前後)をラインアップする。
ヘッドホンアンプは、USB接続で、24bit/192kHzに対応した「AT-HA90USB」(価格:4万7250円)と、プリアンプ部に真空管を採用した「AT-HA22TUBE」(同:5万400円)を用意している。いずれも発売は11月15日になる。
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