楽天は9月2日、ビデオストリーミングサービス「Viki」を世界で展開する米Vikiを買収し、完全子会社化したことを発表した。買収額および条件については公表していない。
Vikiは、ユーザーのコミュニティによってクラウド上で作成された各国語の字幕付きビデオコンテンツを提供する動画配信サイト。配信するコンテンツは、世界各国のテレビ番組、映画、ミュージックビデオなど、著作権取得済みのビデオコンテンツで、全世界40以上の放送局でゴールデンタイムに放送される人気コンテンツを1万4000時間以上配信している。
主な収益源は、ビデオ再生中に挿入される動画広告の広告料。「Netflix」などの他の動画サイトにも一部のコンテンツを供給している。月間視聴者数は全世界で2200万人以上。字幕は160以上の言語に対応し、これまでに4億ワード以上が翻訳されているという。
楽天は今回の買収により、2012年に買収した、電子書籍事業を展開するカナダのKoboと、スペインの動画配信サービス事業者であるWuaki.tvに加え、Vikiの海外拠点、コンテンツ、言語解析ノウハウ、視聴者コミュニティを活用し、デジタルコンテンツ事業を強化するとしている。
また、主力事業であるECと、クレジットカード、銀行、証券などの金融サービスとともに、デジタルコンテンツ事業を3つ目の主軸として海外展開を加速させ、この3つの事業を、「楽天スーパーポイント」のポイントプログラムと統合し、「楽天経済圏」の拡大を目指すとしている。
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