ヤフーは、過去の採用応募者リストや社員用パスワードが一部の掲示板などで公開されていたことを明らかにした。いずれも15年以上前のものと推測される内容で、過去のどこかの時点で社外に流出した可能性があるとしている。ヤフーでは、掲示板の管理者に要請し情報を削除したほか、厚生労働省に対して第一報を行ったとしている。
なお、これらの情報はヤフー社内ではすでに削除されており、システムや業務の方法なども変更されているため、現在は同様の事案が発生する可能性が極めて低いとしている。また、同社の提供するサービスやそのユーザーに直接関係のある情報ではないと説明している。
流出した1つ目の情報は、採用活動に関する社内でのメールのやりとりの一部で、1998年ごろのものと推測されるという。採用応募者と思われる15人分の氏名などの情報が含まれていた。ヤフーでは同様の情報について、5年の保管期間を過ぎたものはすべて削除処理を行っている。また、社内外でのこのような内容のやりとりについては、2002年以降はシステム上で行う業務フローに変更しており、メールでのやりとりは原則として行っていないとしている。
2つ目が、特定のサーバの社員用パスワード関連と思われる情報のリストで、こちらも1998年ごろの内容とのこと。これらの情報も一定期間後に削除処理している。リストには、77人分の氏名と思われる英数字文字列を含んでおり、いずれも当時の社内関係者と推測されている。現在は、認証の方法や社員用パスワードの構造なども異なるため、このリストの情報を悪用することは不可能としている。
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