いまさら驚くことではないが、米国家安全保障局(NSA)は2012年、国連職員が使用していた内部用ビデオ会議システムの暗号を解読することで、会議の内容をひそかに調査していたという。独誌Der Spiegelが現地時間8月25日に報じた。
新たに公表された情報は、NSAの元契約職員であるEdward Snowden氏がリークした文書を基にしている。Snowden氏は英紙The Guardianに対して、それまで秘密にされてきたNSAによる監視プログラムの詳細について膨大な資料を提供している。Der Spiegelの記事によると、暗号の解読が行われたのは2012年夏だという。スパイ同士が情報を奪い合っている今日の世界で、さらにもう1つの重大な事実が明らかになった。これらの文書には、中国も同時期に国連の通信システムへの侵入を試みており、それをNSAがつかんでいたという内容が詳しく記されているというのだ。
折しも、この数日前にはNSAの分析官らが元交際相手の電子メールを時折読んでいたという別の事実が発覚している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス