日本技芸は8月16日、ネットイヤーグループに株式持ち分の51%を譲渡し、同グループの連結子会社になると発表した。譲渡金額は非公開としている。
日本技芸は、同社が開発する「rakumo」シリーズを中心に、企業向けSaaS「Google Apps for Business」やPaaS「Force.com」の上で動作するグループカレンダ、ワークフローなどのオフィスアプリケーションを販売している。rakumoはクラウド型のアプリケーションで、自社や他社のシステムと柔軟にプロセスデータを連携でき、扱いやすい事を特徴としている。また、rakumoはGoogle Appsと親和性の高いユーザーインターフェース(UI)を持つと評され、rakumoシリーズの7月時点での利用企業数は約400社、合計ユーザー数は約11万人という。
ネットイヤーグループは「今後は、これまでのマーケティング領域のみならず、社内業務改革を目指す中小企業を含めた企業に対して、社内業務の効率化、生産性の向上をITなどを活用して支援する」考えという。
メールやグループカレンダなどの社内情報システムが、企業全体のIT戦略に合わせてクラウド化していく中で、Gmailに代表されるクラウド型ビジネスツール群であるGoogle Appsは世界で500万という法人を顧客に抱える。そこで、Google Appsの拡張アプリとして国内で高いシェアを持つrakumoシリーズの買収に動いたとみられる。
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