UPDATE 台湾のスマートフォンメーカーHTCは現地時間7月18日、「HTC One」の小型版である「HTC One mini」を発表した。同社の主力スマートフォンであるHTC Oneの使用感の大部分を、よりコンパクトかつ手頃な価格で提供することを狙っている。
HTC One miniには、解像度が1280×720ピクセル(341ppi)の720p HDディスプレイが搭載されている。4.7インチや5インチの画面が片手では扱いにくいと感じていたユーザーは、それよりもコンパクトな4.3インチのOne miniを歓迎するだろう。OSは「Android 4.2.2」(開発コード名:「Jelly Bean」)を搭載している。
One miniのデザインはあらゆる点においてHTC Oneを踏襲している。すべてが金属製の「ゼロギャップ」と呼ばれる筐体に、前面には「BoomSound」スピーカー、背面にはHTCの静止画と動画を同時に記録する「Zoe」機能搭載の「UltraPixel」カメラがあり、「BlinkFeed」ライブホーム画面が装備されている。
サイズは高さ132×幅63.2×厚さ9.25mmで、重さは122g。
One miniには、1.4GHzの「Qualcomm Snapdragon 400」デュアルコアプロセッサと、1GバイトのDDR2 RAMと16Gバイトの内部ストレージが搭載されている。クアッドバンドのGSM/GPRSとトライバンドのHSPAを下り最大42Mbpsでサポートし、LTEを800/1800/2600MHzの帯域でサポートする(EMEA地域)。
デュアルバンドのWi-Fi(802.11a/b/g/n)とBluetooth(4.0)に対応し、DLNAと「HTC Connect」のストリーミングメディアサポートを提供する。
前面カメラは1.6メガピクセルで720p HDの動画に対応し、メインとなる背面のUltraPixelカメラはフルHD 1080p動画を録画可能である。
One miniでは、Zoeの静止画/動画撮影機能に少し変更が加えられており、自動的に作成されるハイライト動画用の音楽テーマの数が倍増しているほか、ユーザーが独自のサウンドトラックを選択できる機能が追加されている。
HTC OneにあってOne miniにはない機能は、赤外線遠隔制御、「Sense TV」、NFC(近距離無線通信)サポートである。基本的に、スペース上の理由による。
GPSに対応(GLONASSをサポート)し、コンパス、ジャイロ、加速度計、近接センサ、環境光センサを装備する。
One miniには、1800mAhのリチウムポリマーバッテリが搭載されており、GSM通話で最大20.72時間、スタンバイ状態で500時間持続するとHTCは主張している。ちなみに、HTC Oneには2300mAhのバッテリが搭載されており、通話で27時間、スタンバイで479時間持続するとされている。
HTC One miniはシルバーとブラックの2色で提供される予定で、2013年8月にリリースされる。最初に発売される地域はドイツや英国など。
HTCは報道陣向けプレビューで価格を明らかにしなかったが、通信事業者によるHTC Oneの提供価格と比べて、One miniは「2段階低い」価格設定になる予定だとだけ述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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