Rettyは7月12日、ソーシャルグルメサービス「Retty」のウェブ版をリニューアルしたと発表した。トップページから料理のジャンルや立地、目的にあわせて飲食店の情報を閲覧できる。エリアごとのおすすめ店舗なども紹介する。PC、スマートフォンでアクセス可能だ。
Rettyは、自分が行った飲食店の情報や行きたい飲食店の情報を投稿して共有したり、友人が投稿した飲食店の情報を「行きたい」ボタンを押してリスト化したりできるサービス。ログインにはFacebookのアカウントを利用するため投稿は実名となっている。
これまで投稿されたレビュー数は50万件以上、店舗数は14万店を越えた。ユーザー数は30万人で、毎月前月の120%程度のユーザーを獲得しているという。
これまでのグルメサービスを振り返ると、まず始めに「ネットで飲食店の情報を知りたい」というニーズから「ぐるなび」や「Hotpepper」が生まれた。その後「皆に人気の店を知りたい」というニーズから、グルメサービス第2世代とも言うべきカカクコムの「食べログ」のような口コミサイトが生まれた。
では実名制でソーシャル要素のある、いわば“第3世代”のRettyはどういったニーズから生まれ、ユーザー数を伸ばしているのか? Retty代表取締役の武田和也氏は「細かい機能改善などを続けてきた結果でもあるが、『自分の友人や趣味趣向の合うユーザーなど、自分好みに合うお店が知りたい』という“個別最適”が求められるようになったのではないか」と語る。
だが一方でRettyはこれまで「飲食店を探す」という機能にはそれほど力を入れていなかった。2012年11月までは、場所やジャンルでの検索すら提供せず、「レビュー数を増やす」ということに注力してきたという。今回のリニューアルで、「これまでの『投稿できるサイト』を『見れるサイト』にしていく」と武田氏は説明する。
Rettyではまた、2013年中をめどにマネタイズにも着手する。現時点では飲食店向けの有料サービスを検討しているという。「たとえば『六本木のあるイタリアンが好きな人は、神楽坂の別のイタリアンも好き』といったことがある。ラーメン1つでも、こってりなものが好きな人とあっさりなものが好きな人がいる。今は『好みの合う人をフォローする』ということでレコメンドの機能をカバーしているが、こういった好みをマッチングできるようになれば、お店にとってもお客さんにとってもハッピーではないか」(武田氏)
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