最新の地政学的ニュースとTwitterに関連する話題について言及するのが今ではほぼ定番になっている。Twitterは世界中で広く使用されるようになっており、あらゆる大きなニュースの一部であるかのようだ。
それにしても、大統領の地位に必死で留まろうとするMohamed Morsi氏がTwitterを使用するのを観察するのは興味をそそられることだ。それは、エジプト軍が同大統領の解任を公式に宣言した後でも当てはまる。
Morsi氏が大統領職を解任された現地時間7月3日までの数日間、同氏とその側近は一連のツイートを投稿した。それらの中には挑戦的な口調であったり、訴えかける内容のものがあるが、どのツイートもエジプト軍による大統領の解任について適法性を認めていない。
Morsi氏が2日に投稿した最後のツイートは次の通りだ。
Mohammed Morsiは、憲法上の正当性を強く重んじており、それを破ろうとする企てをすべて拒絶した。軍が最後通告を撤回するよう求め、いかなる命令も拒否する。
エジプト大統領の公式ページは、Morsi氏の追放に向けて更新がさらに活発化していた。同ページには3日、「エジプトのために、歴史的な正しさのために、現実に起こっていることを正しい名前で呼ぼう。これは、軍事クーデターだ」とするMorsi氏の発言がツイートされた。また、その後、「Morsy大統領は、一般市民と軍人に対し、法律と憲法を支持して、エジプトを後退させる軍事クーデターを受け入れないよう呼びかけている」とツイートされた。
通常では、こうしたツイートの多くはアラビア語がわかる人々にしか通じない。しかし、Twitterは、Morsi氏や他の著名なエジプト人のアカウントを対象に、「Bing」を使用した英訳ツールのテストを開始した。したがって、世界中のユーザーがこうした歴史的瞬間にツイートされた内容を理解することができた。
Twitterの広報担当者は米CNETに対し、「われわれは、Tweetテキスト翻訳を使った実験の一環として、エジプトで最もフォローされている一部アカウントについて翻訳を有効にしたので、世界中の人々がエジプトの現状をよりよく理解し、動向を把握することができる」と述べた。
Twitterによるライブニュース配信は、真新しさにほんの少し陰りが出てきたようにも思えるが、翻訳ツールのような新機能は、世界の最新の出来事をTwitter上で常に関心を引き付けるものにすることができるようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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