D2C子会社で成果報酬型広告などを開発するD2C Rは6月17日、「ゲーム以外で!事業として成功させるアプリビジネス最前線!」と題したイベントを開催した。会場ではRetty、ポッケ、エキサイト、ユナイテッドの4社が、自社が手掛けるゲーム以外のアプリのユーザー拡大に向けた施策やノウハウなどを紹介した。
本稿ではその中から、エキサイトの岡田英之氏が語った、同社のユーザー拡大政策やその事例について、11の項目で紹介する。
2009年2月と比較的早い段階からアプリ事業に参入したエキサイト。iOSやAndroidをはじめとして、これまで100以上のアプリを開発。合計950万件以上のダウンロード実績があるという。直近では、講談社の漫画雑誌「モーニング」のコンテンツを雑誌発売と同時に閲覧できる電子書籍「Dモーニング」なども提供している。
そんな同社のユーザー拡大施策は次の通りだ。
KDDIのauスマートパスに14アプリ、NTTドコモのすごトクコンテンツに1アプリを提供する同社。これらのキャリアが提供するアプリの定額利用サービスにアプリを提供することで、Androidアプリでの収益が安定したという。
アドネットワークを使ったマネタイズも重要だ。エキサイトニュースのアプリは、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)を利用することで、eCPM(広告1000回表示ごとの収益額)が25円から50円へと、2倍に増加した。
アプリ内、特にレビュー系のアプリ内にアプリの記事広告を入れると効果が高い。記事のページビューは3000~1万2000PVに、クリック数は300~6500件、アプリのダウンロード数は150~3500件程度となる。
アプリ起動時などに、自社アプリ間での相互誘導を実施する。CTRは10~30%と非常に高い。
最新版のアプリを利用しているユーザーや、最新端末を利用しているユーザーに対して、アプリ起動時20回に1回程度、アプリストアでのレビューを依頼するダイアログを表示した。
これにより、エキサイトニュースのアプリでは、これまで50件だったレビューが450件に増加。ユーザーの声の可視化を実現した。
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