前回は、fitbitの概要と使い方をご紹介した。今回は高機能版のfitbit oneについてお伝えする。
oneはzipに比べて大人っぽいデザインで、ボタンを押す度に画面が切り替わる。oneはバックライト液晶で、暗いところでも見やすくていい。ただ、専用のUSBケーブルで1週間に1度くらい、1~2時間ほど充電する必要がある。充電中は活動量を測定できないし、あとで紹介する睡眠モニタ機能を利用するには、睡眠中の充電もできない。PC操作時や読書時など比較的じっとしているときに充電するしかないようだ。ただ、バッテリ残量が少なくなるとメールなどで知らせてくれるので、急なバッテリ切れで困ることはなさそうだ。ちなみに、zipはボタン電池利用のため、数カ月に1度電池交換すればいい。
zipの表示項目に加えて、oneには階数表示がある。坂道や階段を上った高さを高度センサで測定し、3mを1階分として表示する。下りや、ステッパーのように高度変化がない場合はカウントしない。階段上りはいいエクササイズになるが、活動量計では評価されないことが多いから、これはうれしい機能だ。ただ、エスカレーターを歩いて上ったときなど、正確に測定できないこともあるようだ。あくまで目安と理解しておいたほうがいいだろう。
fitbitスマイリーの代わりに、oneでは花のイラストが表示される。アクティブに活動するほど茎が伸びて葉っぱの数が多くなる。表情豊かなスマイリーに比べると寂しいと思っていたら、ふと手に取った瞬間に"I LIKE U KUNIKO"と文字が表示されて驚いた。他にも"HI""READY?"など、英語できまぐれに語りかけてくる。プログラムだとわかっていても、はげまされた気がして、ちょっぴりやる気がわいてくる。
oneには、睡眠パターンのモニタ機能もある。付属のリストバンドを使って睡眠時に手首に装着。ボタンを2秒以上長押しすると睡眠モードになるのでそのまま就寝し、朝に再び長押しすると、睡眠モードが解除される。fitbitサイトで確認すると、寝入るまでの時間や目が覚めた時間、睡眠時間などがちゃんと記録されている。ただ、私の場合は特に不眠に悩んでいるわけではないので、2、3日すると睡眠パターンを見るのに飽きてきた。リストバンドは軽くて装着感は悪くないのだが、寝る度にセットするのはけっこう面倒だ。
それでも、睡眠モニタのおまけのような目覚まし機能には、ちょっとお得感がある。アラームを設定して同期しておくと、その時間にoneが静かにバイブレーションして起こしてくれるのだ。家族と同じ寝室で、1人だけ早く起きたいときには、これは便利。それに、なんとなく音で起こされるよりも、すっきり目覚められる感じがする。ポケットなどに装着したときもバイブできるので、会議中にこっそり時刻を知りたいときなど、使い途は多そうだ。
fitbitサイトにはコミュニティ機能があって、友達とつながったり他のユーザーと交流したりできるが、ユーザーがまだ少ないためか、まだあまり盛り上がってはいないようだ。TwitterやFacebookに活動レポートを自動ポストできるので、みんなに活動状況を知らせてはげましてもらうには、そちらのほうが手っ取り早いだろう。
シンプルでかわいい本体デザインも魅力だが、fitbitシリーズの真価はクラウドで細かいデータ管理や本体設定が可能なところにある。今後、システムとしてより充実し、使い勝手が上がっていくことを期待したい。
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