TSUTAYA.comとNTT東日本は4月16日、映像配信サービス「TSUTAYA TV」を利用できるスマート端末「TSUTAYA Stick」(価格:6000円)とNTT東日本の「フレッツ光」の普及拡大を図ることを目的に提携を結んだと発表した。フレッツ光とTSUTAYA Stickのセット販売を実施するほか、両サービスの利用料金の一括支払いなどが可能になるとしている。
TSUTAYA.comの代表取締役社長である中西一雄氏は「フレッツ光 Wi-FiとTSUTAYA Stickをあわせて提供することで、安定した映像をユーザーの方にお届けすることが可能になった。加えてNTT東日本の充実したサポート体制が付加価値としてつけられる。今回はプレゼントキャンペーンなども用意しており、これを機に拡大させていきたい」と今回の提携に関するメリットを話した。
TSUTAYA Stickは、テレビのHDMI端子に差し込むとTSUTAYA.comが運営する動画配信サービス「TSUTAYA TV」のコンテンツが視聴できるというもの。ネット接続に「フレッツ光 Wi-Fi」環境を使用するほか、Android 2.3以降のスマートフォン、iOS 5.0以降のiPhone/iPad/iPod touchに専用アプリ「T-リモコン」をインストールすることで、リモコンとして使用できる。
TSUTAYA TVが配信するHD画質のコンテンツを安定的に送れるフレッツ光回線を提供するほか、TSUTAYA StickのWi-Fi設定やスマートフォンを利用したリモコン設定などを引き受けてくれる設定サポートサービスを、合わせて提供できることが特長だ。
設定サポートサービスでは、電話での問い合わせができる「リモートサポートサービス」(月額525円)と、フレッツ光とひかり電話を新規に申し込んだユーザー向けの訪問設定サポート「セットアップサービス」(4200円)を用意。リモートサポートサービスに加入したユーザーはセットアップサービスを1050円で受けられる割引価格もある。
NTT東日本代表取締役副社長の中川裕氏は「お客様のWi-Fi利用が広がる一方で、設定サポートを必要とする人が増えている。当社は電話と訪問という2つのサポートを展開しており、実績もある。TSUTAYA Stickの設定にはだいたい6ステップが必要になるがそのすべてをお任せいただけるというのはお客様に訴えかけるものがあると考えている」とサポート体制の重要性について話した。
TSUTAYA TVでは、ハリウッドの6大メジャースタジオの作品を含む約4万点のコンテンツを用意。登録料や入会金は不要で、見たい作品を選んで視聴するシステムを採用している。作品ごとの視聴料は新作で400円~、旧作で100円~。今回の提携では、この視聴料も「フレッツ・まとめて支払い」で一括支払いが可能になる。
なお、TSUTAYA TVではテレビ向け、PC向けのサービスも展開しているが、NTT東日本のサポートが受けられるのはTSUTAYA Stick使用時のみとなり、サポート体制の拡大については今後検討していくとのこと。現在はストリーミング配信のみとなるが、2013年夏をめどにストリーミングでのセル作品の購入も予定している。
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