サードパーティーの追跡サービスであるAppDataによると、Viddyは一時期、Facebookとつながった約2100万人の月間アクティブユーザーを獲得していたが、現在その数は53万人にまで減っているという。AppDataの集計によれば、今はAutoDeskが所有しているSocialcamでは、Facebookとつながった月間アクティブユーザー数は2012年6月の8300万人超がピークで、現在ではわずか380万人にまで減少しているという。
Probably the best advancement in red carpet tech ever. #grammys vine.co/v/bvmPO6EZdxY
— Ryan Seacrest (@RyanSeacrest) February 9, 2013
RJMetricsの測定結果によると、Vineが今ではViddyとSocialcamの両方を凌駕しているが、Vineは写真共有エコシステムにおける最も小規模なサービスにさえ太刀打ちできていないという。
AltimeterのプリンシパルアナリストであるBrian Solis氏は米CNETに対し、「将来のある時点で、動画共有は写真共有と同じくらい浸透するだろう。課題は動作である」と述べた。
Instagramによって画像に命を与えるのが容易になり、人々は仮想の靴箱の中で写真を紛失してしまうのを避けられるようになった、とSolis氏は述べた。動画は写真よりも扱いにくい立場にあるが、それはとりわけ、人々が手を加えたクリップを共有しやすくしようとアプリメーカーが必死になって努力しているにもかかわらず、それらの短い動画を興味深く視聴できる方法を考え出したアプリは1つもないためだ。
「私がこれまでに視聴したVine動画の大半は、見ていて非常に苦痛だった」(Solis氏)
動画共有が躍進を遂げられずにいるのは、もっとはるかに大きな要因があるのかもしれない。それは自尊心だ。動画は写真と同じような方法で現実に手を加えることができないため、動画クリップの共有は写真の共有ほど魅力的でない、とMoore氏は考える。
例えば写真の場合は、あなたが流行の場所で友達と楽しい時間を過ごしているように見せるために、加工することが可能だ。現実はその画像の通りではないかもしれないが、あなたは自分が望む印象を与えることができる。動画の場合は前後の状況が分かるため、自分が望む印象を与えようとする能力は役に立たない、とMoore氏は述べた。
とはいえ、Moore氏もSolis氏も、Vineが成熟して、これまでで最も大きな成功を収める動画共有サービスになる可能性はあると考えている。
「Vineは広範に普及するための条件を備えている」とSolis氏は述べた。しかし同氏は、動画クリップの共有が写真の投稿と同じくらいに普及するのはまだ3~5年先のことだ、とも警告した。それはInstagramの成功を模倣しようとしている動画アプリ開発者たちにとって、不運なことかもしれないし、好機かもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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