次に、スマートフォンでのブラウジングについて、本調査実施時と半年前に行った調査時の結果を比較する形で見てみたい。スマートフォンでブラウジングする際の不満点として挙げられる項目の傾向は変わっておらず、依然として「リンクボタンが小さくて押しづらい」「PC向けのWebサイトがそのまま表示されると、スクロールや拡大・縮小などの操作が面倒」といった項目が上位に挙がっている。
ただしその回答数に注目すると、半年前の2012年6月時に比べ、すべての不満要素に対する回答数が下がっており、逆に「不満はない」という回答が増加している(図3、図4:※拡大しても見づらい場合は、ダウンロードしてご参照ください)。
これは、ユーザーがこの半年間でスマートフォンの操作に慣れてきたことが明らかに感じられる動きであり、以前に比べ「使いにくい」と感じるユーザーが減少してきていると言えるだろう。ただし、「画面が小さく見にくい」という回答に関しては、30代以上に限ると以前とあまり変化はなく、中高年齢層にとって細かい文字等は依然として不満の対象となっている模様である。また、女性においてはこの「画面の小ささ」に対する不満は更に増えており、加えて「リンクボタンが小さくて押しづらい」という不満が男性以上に多いのも特徴となっている。
ネイルファッションを楽しむユーザーが多いことなどもその要因と思われるが、全体的に不満が減少したとはいえ、不満要素は年代、性別毎に特徴的に出現しているのも事実である。
対象とするユーザー層に合わせた不満改善は、サービス内容の向上と併せて、きめ細やかに実施していくことが引き続き重要であるといえるだろう。
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