サイバーエージェントの連結子会社であるCyberZは3月15日、シード・プランニングと共同で実施した「スマートフォン広告市場動向調査」の結果を発表した。
2012年は、スマートフォン端末の普及台数が4000万台を突破。PCやフィーチャーフォン向けにサービスを提供していた事業者や広告業者がスマートフォン市場に参入し、サービスや広告商品の提供拡大が進んだ。2012年の市場規模は、2011年の3倍以上となる856億円と推計される。
2012年のリスティング広告市場規模は、2011年の4倍近い534億円と拡大。主にEC、金融、不動産、人材教育、交通・レジャー向けサービスなど広告主におけるプロモーション需要拡大が影響したと分析している。
ディスプレイ広告の市場規模も、2011年の2.7倍になる210億円に拡大。ゲームや電子書籍などのコンテンツや不動産、旅行など情報サービスを提供する事業者などのプロモーション需要拡大が影響したと見られる。
同市場で複数媒体やアプリに対して一括で広告配信するアドネットワークの需要が全体の8割以上を占める一方、ソーシャルメディアの新たな広告商品の登場で市場規模が拡大。成果報酬型広告は、ゲーム会社や情報サービス提供事業者などのプロモーション需要で、2012年の市場規模は、2011年の3.1倍になる112億円と増加した。
2013年は引き続きスマートフォンユーザーや情報サービスの増加、スマートフォン広告商品の拡充が進む見込みと分析。これを背景に、2013年のスマートフォン広告市場規模は、2012年の1.36倍の1166億円と予想している。
調査は2012年12月~2013年2月、スマートフォン広告市場とその関連市場を対象に、関係者へのヒアリング、調査主体と調査機関が保有するデータ、公開情報の収集をまとめた。
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