任天堂は米国時間3月13日に結審した訴訟で、メガネを必要としない3Dテクノロジの特許を侵害したとの評決を受けた。
Reutersによると、ニューヨークの連邦陪審員らは、任天堂が携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」で富田誠次郎氏の開発した特許の機能を利用したとの結論に達したという。陪審員らは富田氏に3020万ドルの損害賠償請求権を認めた。
富田氏の弁護士であるJoe Diamante氏はReutersに対し、「われわれは大変な仕事を勤勉にこなしてくれた陪審員らに感謝している。富田氏の弁護士を務めて、同氏の発明を守るのは名誉なことだった」と述べた。
ソニーの元従業員である富田氏は、3Dメガネなしで見られる3D画像を作成する特許を自分が開発したと述べていた。任天堂は同社の3DSデバイスで、この種のテクノロジを利用している。3DSの3D効果はスライダーで調整することができ、ゲームキャラクターの立体深度を変えられる。
富田氏は2011年に任天堂を訴えた。Reutersによると、3DSは富田氏の特許の主要な機能は利用していない、と任天堂側の弁護士であるScott Lindvall氏は主張したという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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