セガは2月28日、オンラインRPG「ファンタシースターオンライン2」(PSO2)のPS Vita版の配信を開始した。
PSO2は現在Windows PC向けに2012年7月より正式サービス開始。2012年12月末時点で登録ID数は170万を突破している。複数のプラットフォームでプレイデータの共有を可能にする「境界を超えるRPG」をテーマとして、PS Vita版にも展開される。
PS Vita版でもWindows PC版と同様に、ソフトのダウンロードならびにゲームプレイも基本無料のアイテム課金制。PS Vita版とPC版でのプレイデータの共有が可能で、家ではPC版を、外出先ではPS Vita版をプレイするといった遊び方ができる。またPS Vita版とPC版のユーザーが専用サーバーにて一緒にプレイすることも可能となっている。なおパッケージ版「ファンタシースターオンライン2 スペシャルパッケージ」も5229円にて同日より販売を開始。パッケージ版でしか手に入らないゲーム内で使用可能なアイテムのコードなどを収録している。
このほかPS Vita版ではPC版に先行してストーリーを配信するほか、 他社タイトルとのコラボレーションとして、「どこでもいっしょ」シリーズのトロとクロが登場。PS Vitaのカメラ機能を使用し、実際の風景の中にゲーム中のキャラクターを合成して、写真を撮影することができるキャラクターポートレート機能を搭載している。
この日、ヨドバシカメラマルチメディアAliba店にて本作の体験会を実施。姿を見せたセガの酒井智史プロデューサーは、配信日を迎えての率直な感想として「境界を超えるRPGとしてPS Vita版の制作を視野に入れていましたので、もうひとつのスタートラインに立ったと思います。ここからさらに盛り上げていこうと気持ちを引き締めております」とコメント。
配信に先立って行われたクローズドベータテストでは、新規ユーザーの参加者が65%。さらにこの日はPS Vitaが値下げしたこともあり新規ユーザーも増えることが予想されている。その新規ユーザーに向けて「PSO2」の魅力を改めて聞くと「持ち運んで楽しむことができるオンラインRPGで、なおかつ基本プレイ無料であることが大きなポイントだと思います。本格的なオンラインRPGをこのような形で展開できるのは大きいですし、ダウンロードしてすぐプレイできますので、気軽に始めてほしいです」とアピール。
また通信環境として、最新バージョンにすることによりWi-Fiだけではなく3G回線でもプレイ可能となっている。これについては、クローズドベータテストの結果をもとに判断したという。「昔の『PSO』はアナログ通信時代からやってきたという実績があります。ターン制のゲームではなく、アクションゲームで3G回線でもここまでプレイできるのはあまりないと思います」とし、続けて「これまでは家でオンラインゲームを遊ぶものでしたけど、持ち歩きながら楽しめるというのは、オンラインゲームとしてもうひとつ新しい時代に来たのかなと思います」と時代の流れや進化について述べていた。
なお今後については、まずサブデバイスとしてスマートフォン版「PSO2es」を開発中。また3月30日には日比谷公会堂にて、ファンタシースターシリーズ25周年を記念したコンサート「シンパシー2013」を開催予定としている。「クローズドベータテストでいただいたご意見で、正式サービス後にアップデートしていくものもあります。やはりオンラインゲームは成長を続けていくゲームですので、1年後、2年後、それこそ10年後を目指して、新しいオンラインRPGの未来を作っていくゲームになれるように頑張っていきます」と意気込みを語っていた。
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