コナミデジタルエンタテインメントは2月13日、2月21日発売予定のPS3用ソフト「メタルギア ライジング リベンジェンス」のイベント「METAL GEAR RISING REVENGEANCE WORLD TOUR 2013 LAUNCH PARTY」を246commonにて開催した。
「メタルギア ライジング リベンジェンス」は、2008年に発売した「メタルギア ソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」から4年後の世界を舞台に、サイボーグとなって登場した雷電(らいでん)を主人公として描かれている。主力武器の高周波ブレードにより、敵のサイボーグ兵士はもちろん、ミサイルから大型兵器、建造物までさまざまなものを斬る“自由切断”が特徴で、爽快感あふれるアクションが楽しめる。なお本作では、シナリオおよび設定監修はコナミデジタルエンタテインメントの小島プロダクションが担当し、開発パートナーとしてプラチナゲームズが参加している。
イベントにはコナミデジタルエンタテインメント 小島プロダクションの小島秀夫監督、新川洋司アートディレクター、「メタルギア ライジング リベンジェンス」プロデューサーの是角有二氏、プラチナゲームズ プロデューサーの稲葉敦志氏が登壇した。
本作は4年前から制作が始められたものの、2年前にプラチナゲームスが参加する形で仕切り直しを行い、ようやく形となったもの。「社内外から(プラチナゲームズの開発参加に対して)いろいろ言われましたけど、この出来をぜひ見てください。しかも発売予定を守った初めてのタイトルで非常に嬉しいです」(小島監督)、「まさか完成する日が来るとは思ってなかったですね。大変なことだらけで、特に『メタルギア』の看板が重かった。でも楽しんで作ることができました」(稲葉氏)。「ゲーマーが楽しめるように制作しました。斬ることが最高に気持ちのいい、そして雷電が最高にカッコイイということを突き詰めた爽快なアクションゲームです」(是角氏)とそれぞれにコメント。
イベントではデザインでの制作秘話、テレビCMやキャストからのコメントなどの各種ムービーが披露された。
さらに雷電役務めた声優の堀内賢雄さんも登壇。堀内さんは本作の収録について、全編通して演技に対して簡単にはOKが出なかったと振り返った。そしてサービス精神を出さずにひたすらカッコよさを追求したことや、演じるにあたり自分の引き出しを出すのではなく、ハートから雷電になりきらないと務まらなかったといったエピソードを語っていた。また小島氏は、リッパーモードと呼ばれる、雷電がキレてしまうときの堀内さんの演技を「今までに聞いたことが無い演技」と絶賛し、見所として挙げていた。
このほか、ダウンロードコンテンツ(DLC)の配信についても発表があった。4月上旬に配信されるDLC第1弾では、製品版に収録されたものとは異なる30種類のVRミッションのほか、日本独自のコンテンツとして、振り方によってソリッド・スネークのさまざまな音声が流れる、メインウエポン「木刀 蛇魂」を収録。価格は300円。
このコンテンツについて、小島監督は当初プラチナゲームズ側からスネークを出したいという提案に対して「雷電が主人公だから」と断りつつも、実際にゲームをプレイしてみると「スネークの声が聞きたい」という気持ちになり、プラチナゲームズ側に打診をしてこのような形になったいう。
そしてスネーク役の大塚明夫氏が登場。「木刀 蛇魂」では過去作品の名台詞なども新たに収録しなおしているが、当時のセリフを改めて聞いてみると「昔は(演技が)甘いな…と感じた。なのでもう一度演じられることが嬉しかった」とコメント。また収録に際しては当時のスネークとして演じるのか、雷電からみたスネーク像として演じるのかを話し合いながら収録に臨んだと振り返った。
またメタルギアシリーズの広がりについて、大塚さんは「小島監督の精神的遺伝子が、次の世界や作品を生み出していくワクワク感が楽しいし幸せに感じる」と語ると、小島監督はメタルギアのテーマが“次の世代に何を伝えるか”ということに触れ、「文化遺伝子という形でプラチナゲームズさんに委ねて形になったことは、単に完成した以上に感慨深いものがあります」と語り、「ゲームの歴史は30年ほどですが、自由自在に斬ることができてスカッとするゲームは、これまでにない発明と言っていいぐらいのものです。ぜひみなさんプレイしてください」とアピールした。
(C)Konami Digital Entertainment Developed by PlatinumGames Inc.
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