ソニー、新「ハンディカム」は小さくても手ブレしない--プロジェクタ内蔵機も

 ソニーは1月9日、ビデオカメラ「ハンディカム」シリーズに、新製品「HDR-PJ790V/PJ630V/CX630V/CX430V/PJ390/CX390」の6機種を追加した。現行機種で好評のプロジェクタ内蔵機の明るさを改善したほか、独自の「空間光学手ブレ補正」をエントリー機へも導入する。CX430Vは1月25日、それ以外のモデルは1月18日に発売する。

 ハンディカムは、レンズからセンサまでをユニット化し、ユニットがカメラ内で動くことで手ブレを補正する、空間光学手ブレ補正を採用。これによりズームや歩行撮影時の手ブレを大幅に抑制している。新モデルでは、ユニットの部品の見直しや小型モータの開発により、体積比最大40%減の小型ユニットを実用化。手ブレ効果はそのままに、本体の小型化にも寄与する結果となった。

 最上位機種となるPJ790Vは、1/2.88型 Exmor R CMOSセンサを搭載し、最大2410万画素相当の静止画、614万画素の動画撮影に対応する。プロジェクタの解像度は854×480ピクセル、明るさは最大35ルーメンに引き上げられた。光学10倍、エクステンデッド17倍のズーム機能を備え、26mmからの広角撮影もサポートする。

 本体サイズは高さ87.5mm×幅107.5mm×奥行き166mmで、重量約675g。タッチ式の3型液晶モニタと96Gバイトの内蔵メモリを搭載する。最上位機となるPJ790Vのみ独立型の5.1chマイクとビューファインダを備えた。店頭想定価格は15万円前後。

  • 「HDR-PJ790V」

  • 最上位機のPJ790Vのみ独立型マイクデザインを採用

  • 空間光学ユニット。現行機種に比べ体積比最大40%減を実現した

 PJ630V/CX630Vは、64Gバイトのメモリを内蔵した中級モデルだ。有効502万画素の1/3.91型 Exmor R CMOSセンサを搭載し、光学12倍、エクステンデッド20倍のズーム撮影に対応。PJ630Vには、最大20ルーメンの明るさを持つプロジェクタを内蔵する。サイズは高さ72mm×幅62.5~67mm×奥行き134mmで、重量約475~490g(バッテリ含む)。店頭想定価格はPJ630Vが11万円前後、CX630Vが10万円前後になる。

  • 「HDR-PJ630V」

  • 「HDR-CX630V」

  • PJ390/CX390を除く機種には、ソニー製カメラ共通端子であるマルチインターフェースシューを採用

 エントリー機には、空間光学手ブレ補正を備えたCX430Vと、光学手ブレ補正を採用したPJ390/CX390の3機種を用意する。CX430Vは最大890万画素相当の静止画と223万画素の動画撮影ができる1/3.91型 Exmor R CMOSセンサ、PJ390/CX390は最大890万画素相当の静止画と229万画素の動画撮影ができる1/5.8型 Exmor R CMOSセンサを採用。ズーム性能は光学30倍、エクステンデッド55倍になる。サイズは高さ57~66mm×幅53~58mm×奥行き125~127.5mmで、重量は238~375g。PJ390のみ明るさ13ルーメンのプロジェクタを内蔵する。内蔵メモリは32Gバイト。店頭想定価格はCX430Vが8万5000円前後、PJ390が7万5000円前後、CX390が6万5000円前後。

  • 「HDR-CX430V」

  • 「HDR-PJ390」

  • 「HDR-CX390」

 プロジェクタを内蔵したPJ790V/PJ630V/PJ390には外部機器の映像も出力できるよう、HDMI外部入力端子機能を装備。これによりハンディカムで撮影した映像のほか、BDプレーヤーやスマートフォンなどと接続して、外部機器内にあるコンテンツもプロジェクタの大画面で投映できる。

 全機種ともに、記録メディアには内蔵メモリとメモリースティックPROデュオ/PRO-HGデュオ/XC-HGデュオ、SD/SDHC/SDXCカードを使用。別売のワイヤレスアダプタ「ADP-WL1M」(価格:7875円)を組み合わせれば、撮影した映像をワイヤレスでPCやスマートフォンに保存したり、スマートフォンやタブレットからリモート操作したりすることが可能になる。

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