大晦日から年明けにかけて、KDDIは相次いで通信障害を起こした。一部では総務省が行政指導の検討を始めたとの報道もある。
最初に障害が発生したのは2012年12月31日。0時から全国の一部エリアで、iPhone 5などLTE対応端末を利用する一部ユーザーが、auパケットデータ通信サービスを利用できない状態となり、最大で約180万人に影響が出た。障害の原因は設備の故障で、同日の4時23分に復旧した。フィーチャーフォンやWiMAX搭載スマートフォンなどは問題なくデータ通信を利用できたという。
続いて1月1日の0時12分から2時29分まで、auスマートパスなどau IDを利用した全サービス(au IDの新規登録、設定変更、サービス利用)や、auかんたん決済、iPadのEメール利用設定、SNSサイトでの年齢確認サービスが使えなくなる障害が発生。さらに1月2日にも0時5分から1時53分まで、全国でLTE対応端末のデータ通信が利用できなくなる障害が発生した。
同社は1月7日時点で、一連の通信障害についての原因を調査中としており、障害の詳細や今後の対応については「原因を究明後、しかるべき形で発表する」とコメントしている。
なお、KDDIとNTTドコモは、2011年から2012年にかけて相次いで通信障害を起こしており、2012年3月30日には、通信障害の再発防止を目的に実施した対策の結果や、今後の取り組み内容を総務省に報告している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」