Windows 8の立ち上がりはやや遅れ気味かもしれないが、アプリストアへの一番乗りは、今後の競争でトップになるための基盤になることも多い。先行者の優位は大きい。日和見するよりも、Windows 8のアプリストアになるべく早く参入した方がいい。たとえWindows 8の販売成績が芳しくなくても、最近のアプリ販売統計が示しているように、大海でどこにいるかわからなくなってしまうよりは、井の中の蛙になる方が望ましい。
私個人は、「Visual Studio」の制約の中でSOAPを使う便利さと簡単さの方が好きだが、RESTはブームになっている。Microsoftさえ、ODataでRESTを取り込もうとし始めている。SOAPをサーバ間通信でしか使われないものにした最後の一撃は、JSONだった。作ろうとしているアプリケーションが単独で動くものでない限り、RESTを知らなければ大きな足かせとなるだろう。
Windows 8以前は、ウェブ開発者でない人が、JavaScriptはウェブだけで使われる言語だと考えるのも当然だった。しかし、もはや違う。Windows 8のModern UIとWinRT APIのおかげで、JavaScriptは今では、ネイティブデスクトップアプリ開発およびタブレット開発の第一線級言語だ。仕事を片付けるには、XAML+C#やVB.NETもいい。しかし、持っている知識を最大限に生かしたいのであれば、HTML5とJavaScriptが一番のお勧めだ。この組み合わせは、ウェブとModern UI/WinRTの両方で使え、Appceleratorの「Titanium」製品のような、世の中に出回っているクロスプラットフォームモバイルシステムの一部でも利用できる。
HTMLを直接扱う何らかの種類のウェブ開発を行おうとする場合、jQueryは必要不可欠なスキルだ。他にも信頼できる手段はいろいろあるが、jQueryは事実上HTMLでリッチUIを作成するツールとなりつつある。
競争が激しい新しいアプリストアでは、先行者の利点を得ることを除けば、機能の点で他の多くのアプリケーションと差別化することは難しい。一方、ユーザー体験はまた別の話だ。
優れたユーザー体験を作り出すことは簡単ではない。ユーザー体験は、アプリケーションをダウンロードする前から始まり、アンインストール手順まで続く問題だ。価格が0.99ドルのアプリや無料のアプリをすぐにダウンロードでき、広告で支えられたウェブアプリが全盛のこの時代には、他のアプリに切り替えるハードルは著しく低い。ユーザー体験が貧弱であれば、商売にならないと考えた方がいい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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