オンラインハッカーグループAnonymousに関連するグループが、ウエストボロ・バプティスト教会のウェブサイトをハックしたと宣言した。物議を醸しているこの教会は、コネチカット州ニュータウン市の学校で14日に殺害された被害者たちの葬儀にピケを張る計画で、今回のハッキングはこの計画に抗議するものだという。
KY Anonymousは15日、#OpWestBoroと呼ばれる活動の一環として、極端な主義を掲げる同教会のメンバーの個人情報を投稿した。同教会は、戦死した兵士の葬儀を混乱させる目的で抗議活動を行うことで最も良く知られている。データには、教会のメンバーとされる数十名の氏名、電話番号、電子メールアドレス、住所が含まれていた。どこで、またどのようにデータを取得したかについては、グループは明らかにしていない。
ハッカーグループがこの動きについて宣言したのは、ウエストボロ・バプティスト教会の複数のメンバーが、ニュータウン市を標的にする意図を明らかにした後のことだ。ニュータウン市では14日に学校銃撃事件があり、26名が死亡した。このうち20名は6~7歳の児童だった。
データのほか、KY Anonymousは動画も投稿し、その中で教会の活動を失敗させると宣言している。
お前たちの憎しみの種によって、アメリカの精神を腐敗させはしない。お前たちが下等だと見なす社会的グループに対する攻撃を扇動させはしない。お前たちを過去のものとする。お前たちを破壊する。われわれは、すぐそこまで来ている。
同教会グループは兵士の葬儀のほか、Steve Jobs氏など著名な民間人の葬儀も標的にしている。
関連する動きとして、ウエストボロ・バプティスト教会をヘイトグループ(特定の人種や宗教などへの敵意や憎悪を扇動する集団)として正式に認めるようObama大統領に求める嘆願書が、WhiteHouse.orgに投稿された。14日に投稿されたこの嘆願書には、既に4万6000人が署名している。これは大統領の関心を引くのに必要な数の2倍近くだ。嘆願書には以下のように書かれている。
教会の活動は、同性愛者、兵士、ユダヤ人、そして他のクリスチャンさえも含む多くのグループに向けられている。これらの活動は幸福や他者へのいたわりに対する脅威であり、何らかの形での強制的な規制なしには改善されない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」