東和電子は10月19日、Olasonicブランド初となる単品コンポ「NANOCOMPO(ナノコンポ)」を発表した。CDプレーヤーやアンプなど、全機種横幅約15cmのコンパクトサイズを採用する。販売は2013年3月から。価格は未定だが5~10万円程度を想定している。
東和電子代表取締役社長の山本喜則氏は「ホームオーディオは残念ながら現在右肩下がりの市場。一方でヘッドホンで音楽を聞く人が増えており、家でもヘッドホンを使うという人が増加している。これを何とかしたいと思い開発したのが『NANOCOMPO』だ。PCオーディオを聞くことが流行っているのでPCとの親和性を高め、さらにどこにでもおけるように可能な限り小さくした。またリビングルームに置けるオブジェのような美しいデザインを採用している」と開発背景を話した。
発表されたのは、DAC内蔵ステレオアンプ「NANO-UA1」、ハイパワーステレオ・モノラル兼用アンプ「NANO-A1」、CDトランスポート「NANO-CD1」、D/Aコンバータ「NANO-D1」、USBオーディオプロセッサ「NANO-U1」。全機種高さ33mm×幅149mm×奥行き149mmのコンパクトボディで、筐体にはアルミダイカストを使用。縦置きにも対応する。
ステレオアンプUA1はDACを内蔵し、入力ソースを192kHz/24bitへアップコンバートすることが可能。USB、同軸、光デジタル、アナログの4入力端子を備える。アンプ部はOlasonicスピーカにも搭載されているSCDS(Super Charged Drive System)により、小電力電源で大パワーを実現する。UA1とは別にアンプを内蔵せず、純粋なDACのみのD/AコンバータD1も用意する。
ステレオ/モノラル兼用アンプのA1は、ステレオで40W+40W、モノラルで80Wのダイナミックパワーを実現。CD1は、デジタル出力のみを持つトランスポートモデルで、スロットインメカを搭載。東和電子によると「NANOCOMPOのサイズはこのCD1から決定した。スロットインメカニズムの最小サイズになる」と話している。
USBオーディオプロセッサのU1は、USBオーディオ出力ができるオーディオコンポで、PC以外では初の製品になるとのこと。Olasonicブランドのスピーカ「TW-S7/S5」などと組み合わせるなどの用途が考えられる。USB端子のほか、光デジタル、アナログオーディオの入力端子を装備。48kHz/16bitに対応する。
2013年3月の時点では、第一弾としてDAC内蔵ステレオアンプUA1のみがリリースされ、そのほかの機種に関しては順次登場するとのこと。また今回発表された機器以外の新製品が発売される可能性もあるとしている。NANOCOMPOは同日から21日まで東京・秋葉原で開催されている「オーディオ・ホームシアター展」にて試聴できる。
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