オーディオテクニカは10月16日、2012年度新製品発表会を開催した。発売を控えた「SOLID BASS」新シリーズや11月、12月に発売されるイヤホン、マイクなどの新製品を披露した。
冒頭挨拶に立った代表取締役社長の松下和雄氏は「オーディオテクニカは創業50周年を迎え、2012年はこれから先の50年、次の100年に向かう第一歩と位置づけている。50年を迎え、しなければならないことは時代に即した経営を行うこと。何よりも新しい技術に対応し、新たな分野や市場を開拓することが使命だと考えている」と話した。
新技術として挙げられたのはWi-Fi、Bluetooth、AirPlayといったワイヤレス技術。新製品でも、人気の「SOLID BASS」シリーズにBluetoothモデルを追加したほか、スポーツタイプ、エントリー向けと計4つの新製品を加え、拡充を図っている。
また子供の耳に負担をかけないよう設計された子供用ヘッドホン「iico」、高齢者向けのテレビ用スピーカ「サウンドアシスト」を紹介し、「これらの商品をどうお客様に知らしめていくか、喜んでいただけるのかを考えていく」(松下氏)と話した。
新たに登場したヘッドホンは、オープンエア型の「ATH-AD2000X/AD1000X/AD900X/AD700X/AD500X」、ハウジングにジャパニーズウォルナットを採用した限定モデル「ATH-ESW11LTD」、ポータブルタイプの「ATH-ES500」、SOLID BASSのBluetoothモデル「ATH-CKS99BT/CKS55BT」、ワイヤレスモデル「Sound/phone」シリーズの防水モデル「ATH-BT07」、6種のカラバリを備えた「ATH-BT9」、女性向けの「BIJOUE ATH-CKF505」の全12機種となる。
オープンエアタイプは、全機種口径53mmのドライバユニットを搭載。上位機となるAD2000X/AD1000Xは、ハウジング内部の空気を拡散する新設計のディフューザーを搭載し、広がり感ある音を再現。新開発のバッフルを採用することで、2機種ともに265gという軽量化を実現した。
AD900X/AD700X/AD500Xは、アルミニウム製のハニカムパンチグケースを採用し、約265(AD500Xは235)gの軽量化を実現したとしている。ケーブルは全機種ともに3.0m。AD2000X/AD1000Xは両出しタイプとなる。11月16に発売する。
上質な素材を用いたヘッドホン「EARSUIT」シリーズには、限定生産のESW11LTDとES700/ES500の3モデルをラインアップ。いずれも密閉ダイナミック型のポータブルモデルだ。
ESW11LTDはハウジング部に国産のジャパニーズ・ウォルナットを採用し、ウッド素材ならではの温かい音色を再現する。ドライバユニットには優れた磁気特性をもつパーメンジュール、バッフルにはグラスファイバを配合するなど、こだわりの設計が施されている。重量は約180g。1.2mのY型ケーブルを装備する。
ES700はヘアライン仕上げと鏡面加工のステレンスハウジングを採用した上位モデル。口径42mmのドライバユニットを内蔵し、メリハリあるサウンドを再現するとのこと。重量は160gになる。ES500は、アルミニウムハウジングを採用し、新設計となる口径40mmのドライバユニットを搭載。重量は約120gになる。いずれもケーブルの長さは1.2mになる。
重低音再生を重視したSOLID BASSシリーズには、Bluetooth対応のイヤホンモデルCKS99BTとCKS55BTをラインアップする。いずれもマイク付きリモコンを搭載し、通話も可能。最大8台までの機器を登録できる。
CKS99BTは口径13mmのドライバユニットを内蔵し、新開発のデュアルチャンバーメカニズムARとともに低域とクリアな中高域を再現。専用チューニングのヘッドホンアンプも装備する。
CKS55BTは口径12.5mmのドライバユニットを内蔵し、サブチャンバーメカニズムARにより、引き締まった重低音再生を実現。
BluetoothモデルはSound/PhoneシリーズのBT07、BT09も用意する。BT07は、IPX5相当の防水性能を備えたスポーツタイプで、音楽再生や通話などが耳元で操作できるヘッドホン一体型ボディを採用。フリーアングルネックでスポーツ時でも邪魔にならない。
BT09は、口径8.5mmのドライバユニットを搭載したBluetoothのエントリーモデル。XS、S、M、Lの4サイズのイヤーピースを付属する。
Bluetooth対応機はすべて電源にリチウムポリマー充電池を使用。いずれも発売日は12月14日になる。
女性向けモデルBIJOUE(ビジュエ)シリーズにも新機種CKF505が登場する。3つのスワロフスキー・エレメントを配し、コード巻き取りホルダにはリーフデザインを採用。口径9.6mmのドライバユニットを採用する。カラーバリエーションは6つ。発売は11月16日になる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス