WOWOWが取り組むSNSを使った視聴者との向き合い方

WOWOWは、11月3日に開催される「TOUCH! WOWOW 2012 いいね♪3チャンネルの日」に向け、SNSと絡めた施策を展開している。リアルとの連動を目指し行われているソーシャルネットワークイベントと、それを支える日常的なSNSの取り組みについて、WOWOW デジタルコンテンツ室デジタルリレーション部の荒井裕子氏と、デジタルコンテンツ室次長兼デジタルリレーション部長の米田匡男氏に伺った。

SNSとリアルが融合するイベント「TOUCH! WOWOW 2012 いいね♪3チャンネルの日」

  • 「TOUCH! WOWOW 2012 いいね♪3チャンネルの日」

--「TOUCH! WOWOW 2012 いいね♪3チャンネルの日」はソーシャルネットワークイベントとして実施されるとのことですが、その内容について教えて下さい。

荒井:11月3日に「TOUCH! WOWOW 2012 いいね♪3チャンネルの日」として無料放送を実施します。現在WOWOWではWOWOWプライム、ライブ、シネマと3つのチャンネルを展開しているのですが、それらを競わせ視聴者からの「いいね♪」を獲得する施策を実施しています。

 具体的には、フラッシュモブ(インターネットなどを介して不特定多数の人間が集合し、あらかじめ申し合わせた行動を取る即興の集会)を各チャンネルごとに作成し、その動画を配信したり、企画集団「SCRAP」とのコラボレーションによるオンライン謎解きゲーム「WOWOW iine MYSTERY 監督Xの異常なビデオ」を提供したりします。

 そうした各コンテンツを視聴者の方に見ていただいてFacebookやTwitter、WOWOWのオフィシャルサイトなどから「いいね♪」を押していただくことで、ユーザーの方に3チャンネルをPRし、双方向コミュニケーションがそのまま放送イベントになるという仕掛けです。


WOWOW デジタルコンテンツ室デジタルリレーション部荒井裕子氏

--なぜ放送イベントにSNSを取り入れようと考えたのですか。

荒井:WOWOWでは、2010年からTwitter、2011年からFacebookの公式アカウントをスタートしました。現在Twitterが約7万8000人、Facebookが8万人の方にフォローしていただいており、延べ15万人以上のお客様に楽しんでいただいています。このさらなるファン数の増加と情報の拡散が狙いです。

 加えて、既存のWOWOWユーザーは40~60代が約7割を占めていますが、今後取り込んでいきたい20~30代が主に使っているソーシャルメディアを使うことで、この世代に強くアピールしたいと考えました。

 ただ、今までのテレビ局×ソーシャルメディアは、出演者への質問を受け付けたり、番組に対する感想を募ったりという使い方が多かったのですが、今回はリアルと連動することを最終テーマにしています。ユーザーから募った「いいね♪」に応じて、東京タワーに何かが起こる仕掛けを作りました。放送だけ、SNSだけではなく、リアルと融合するところに注目していただきたいです。

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