Android端末の特徴としてmicroSDXC/SDHC/SDカードなどの外部メモリを装着できることが挙げられる(内蔵メモリのみのモデルも一部ある)。従って、内蔵メモリとmicroSDXC/SDHC/SDカードという2つのストレージを利用できる仕組みだ。
では、どうやってそれらのストレージを利用・活用するのだろうか。具体的にいうと、どのようにしてストレージにアクセス(データを保存)するのかという問題だが、大きく2通りの方法がある。ひとつは、Android端末から直接クラウドサービスなどにアクセスしてデータを取得し、保存する方法。そしてもうひとつはAndroid端末とPCをケーブル接続し、外部ストレージとして認識させたあとにデータをコピーする方法だ。
クラウドサービスを利用する方法は、通信さえ確立されていればどこからでもデータを持ってこれるというメリットがある。その一方で、新しいデータをAndroid端末にコピーしたいというニーズには、アップロードしてからダウンロードするという手間がかかる。
直接PCと接続する方法は、まずドライバなどをインストールし接続環境を整える必要がある。また接続した際、接続モードを変更しなければならないモデルもある。そういった意味では下準備が重要だ。いざ整えてしまえば、ケーブル接続という煩わしさはあるものの、USBフラッシュメモリなどと同様に外部ストレージとして認識されるため使い勝手はよい。
また、microSDXC/SDHC/SDカード対応モデルであれば、装着したカードを抜き、PCに直接接続して内部にアクセスするという方法もある。こうして考えてみると、PC内に保存されたデータをAndroid端末で利用したいと考えた場合、どの方法も一長一短であることがわかる。
少々長くなったが今回の本題。PCと直接接続しなくても、ワイヤレスでデータの転送が可能となる「AirDroid」を紹介する。
本アプリはブラウザを使ってAndroid端末のメモリにアクセスできるという特徴がある。対応するブラウザは「Google Chrome」「Firefox」「Safari」の3つで、「Internet Explorer」には対応していないものの、本アプリ用にブラウザを導入したいくらい使い勝手がよい。また、接続するAndroid端末とPCが同一ネットワーク内に接続されているのが条件だ。
アプリを起動し、表示されたURLをPCのブラウザを使って表示。さらに、アプリに表示されているパスワードを入力することで、「ファイル」や「写真」、「ミュージック」などのコンテンツにアクセスできる。各コンテンツには「ダウンロード」「アップロード」という機能があり、Android端末内のデータをダウンロードしたり、PC内のデータを端末にアップロードしたりできる。
一部機能は、管理権限の問題で通常の端末では利用できないものの、単純なデータの移動などには力を発揮するだろう。該当するブラウザを利用しているユーザーはもちろんのこと、Internet Explorerユーザーにもオススメできるデータ管理アプリだ。
>>「AirDroid」のダウンロードはこちらから
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」