デロイトトーマツコンサルティングは9月11日、世界15カ国で実施した「グローバルモバイル消費者調査」のうち、日本マーケットの動向と新興国6カ国の分析を含めた結果を発表した。
グローバルモバイル消費者調査は、消費者が携帯電話やタブレットなどのモバイル機器をどの程度利用しているのか、モバイルを使って何をしているのかなどの現状を把握し、グローバルでのトレンドを予測するための調査。デロイトが2011年から実施している。今回のレポートでは、日本と近年注目を浴びている新興国6カ国(アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、ロシア、南アフリカ、トルコ)の調査結果を分析している。
スマートフォンやタブレットの普及率をみると、スマートフォンでは南アフリカが76%と最も高く、以下トルコ40%、ブラジル38%と続き、タブレットではブラジルが27%でトップ、以下南アフリカ26%、メキシコ19%となり、日本(スマートフォン30%、タブレット11%)と比べ、新興国の普及率が高いことがわかった。
フィーチャーフォン、デジタルカメラ、デジタルオーディオプレーヤー、ノートPC、携帯型ゲーム、スマートフォン、携帯DVDプレーヤー、ネットブック、タブレット、電子書籍端末などの携帯型デジタル端末についても、1人あたりの平均所有台数はトルコが7.9台と最も高く、南アフリカが7.4台、ブラジルが6.6台でこれに続く。日本は平均3.9台と、新興国各国と比較して最も低い結果となった。
新興国はおおむね、どのような種類のモバイル広告でも日本と比べて接触経験が高く、広告を見た後にアクションを取る率も高いなど、モバイル広告に対して積極的に反応している様子がうかがえると説明する。
各携帯端末からのSNS利用率は、フィーチャーフォン77%、スマートフォン87%、タブレット88%といずれも南アフリカがトップで、他の国も積極的に利用している様子がうかがえる。一方、日本の利用率はフィーチャーフォン58%、スマートフォン30%、タブレット60%で、最も低い結果となった。
調査は、5~6月に世界15カ国の携帯電話ユーザーを対象にオンライン調査で実施。回答者数は2万5960人、うち日本は2011名。調査対象国は、アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、日本、フィンランド、フランス、ベルギー、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、ロシア、南アフリカ、トルコ、クロアチア。新興国6カ国とクロアチアは都市部の比較的高所得層からの回答が中心で、そのほかの国は全国からの回答となっている。
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