「VOD普及は自分の使命、確実に一番大きくなる市場」--U-NEXT宇野社長 - (page 2)

取材:怒賀新也、文:加納恵(編集部)、撮影:栗栖誠紀2012年08月23日 10時00分

お客様の数を増やすことが知名度アップにつながる

  • U-NEXTウェブサイト

--今は市場を拡大する時期ですか、それとも同業他社と戦う時期ですか。

 市場自体を拡大させる時期ですね。確実にVODの時代がくると申し上げましたが、とは言え日本ではまだ始まったばかりのサービスという印象は強い。2011~2012年にかけて同業の事業者がたくさん出てきていますが、お客様を取り合っているわけではなくて、まさに新しいお客様をそれぞれが獲得しようとしている段階です。お客様においても、VODのサービスを比較検討して、どこに入るか悩むといったプロセスは残念ながらそれほど多くないと思います。

 そういった状態ですから、同業事業者が増えてきたのはいい状況ですね。もちろんU-NEXTは、その中でもトップポジションを目指して走っていきます。

--市場拡大とトップポジションを実現するための施策を教えてください。

 これは社員にも話していることなんですが、お客様の数を増やすことが知名度アップにつながるのだと。お客様が一人増えたら、その友達に話をするかもしれない。そういった地道な活動がサービスを知ってもらうための最大の方法なんだと言っています。

 VODを知らないお客様も多いですし、U-NEXTという会社をご存知でないお客様もまだまだいる。テレビCMをやって広めるという方法もありますが、一気に知名度が上がるという段階にはまだ至っていない、という気がしています。

 こうしたマーケティング活動は時代感が必要ですから、今多くの方が利用しているソーシャルメディアなどにも応用していきたいです。シェアしてもらうことで広がったり、コミュニティができたりと、ユーザーを広げる時には効果的です。ただ単に映画を見て自分で面白かったなというよりは、面白かったよとつぶやいてみると、反応が出てきてまた何倍も楽しめる。ソーシャルメディアのつながりには取り組んでいきたいと思っています。

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