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湘南ベルマーレ、本拠地限定のワンセグ放送を正式スタート

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 プロサッカークラブ「湘南ベルマーレ」と日立ソリューションズは7月22日、日本初のスタジアム内限定エリアワンセグ放送「ベルセグ」の正式サービスを開始した。

 ベルセグは、湘南ベルマーレの本拠地であるShonan BMWスタジアム平塚内のみで視聴できるワンセグサービス。試合前やハーフタイム中は、選手インタビューやグッズ紹介などのミニ番組、試合中はCS放送向けに制作された生中継映像に独自音声をつけた番組が放送される。

  • 湘南ベルマーレの眞壁氏(右)と日立ソリューションズの柴田氏(左)

 同サービスは2010年9月から2011年11月まで、総務省「ホワイトスペース特区先行モデル」として実証実験が行われており、今回、総務省関東総合通信局より正式な免許が交付されたことで正式サービスに格上げされた。正式サービスに移行したことで、広告をはじめとするビジネス展開も認められ、今後はコンテンツの充実とともに収益モデル確立も目指していくことになる。

 湘南ベルマーレ代表取締役の眞壁潔氏は、正式サービス開始について「『ベルセグ』によって一層のファンサービスの充実を図り、地域の皆様により広く愛されるクラブを目指したい」とコメント。

 設備・運用面でサポートする日立ソリューションズ 産業・流通システム事業本部 流通ソリューション事業部 APソリューション本部 映像ビジネス推進部 部長の柴田巧一氏も「すでに端末が普及していることも含め、大きな可能性を秘めたサービス。地域密着のメディアとして発展させていきたい」と意気込みを語った。

緊急災害時の情報ツールとして活用も

 「エリアワンセグ」とは名称のとおりエリアを限定したワンセグ放送のことで、利用可能な割り当て済み周波数帯(ホワイトスペース)の活用策として2009年ごろから総務省を中心に検討が進められ、今年4月より本免許交付を含む制度が施行された。

 ベルセグでは、スタジアム来場者に対するファンサービスとして活用されているが、駅や商業施設内などにおけるデジタルサイネージ的活用、大学構内などにおける教育的活用など、さまざまな用途で期待されている。

  • 試合前などは独自制作の短尺番組、試合中は独自音声をつけた生中継が放送される

 アクセス殺到による輻輳の起こらない放送波を使ったサービスであることから、緊急災害時の情報ツールとしての期待も高い。ベルセグについても、スタジアムのある敷地が緊急時避難場所にも指定されていることから、「地域限定の災害情報を避難者に届ける役割も考えている」(眞壁氏)という。

 湘南ベルマーレが本拠地を置く神奈川県は、放送エリア上関東広域圏にあたる。また、横浜ベイスターズや横浜Fマリノスなど、他のプロスポーツチームが複数存在するため、地域の放送メディアに映像として取り上げられる機会が限定される。スタジアム限定ではあるが、自ら発信できる映像メディアを所有することによってファンサービスの充実やファン層の拡大にもつなげていきたい考えだ。

 スタジアムを訪れた対戦相手のサポーターからも好評を得ており、特に実証実験期間はJ1リーグに所属していたこともあって、国内有数のビッグクラブからサービスについて問い合わせる声もあったそうだ。日立ソリューションズでは今後、湘南ベルマーレ以外のクラブについても積極的に実施を働きかけていくという。

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