電通パブリックリレーションズ(電通PR)は7月18日、日本在住の15歳以上の男女を対象にした「まとめサイト」に関する調査結果を発表した。
男女合計1万人(男性4359人、女性5641人)に、まとめサイトの利用や閲覧の経験の有無を尋ねると、全体で36.5%が経験ありと回答。男女で比較すると、男性が43.2%、女性が31.4%で、男性の方が経験率が高いことがわかった。
経験者のうち1200人(男性600人、女性600人)に頻度を聞いたところ、76.2%が1週間に1回以上、まとめサイトを利用、閲覧していると回答した。そのうちの18.5%が1日に何度も利用、閲覧する“ヘビーユーザー”層だった。ヘビーユーザー層は男性10代と20代、女性20代で特に多く、3割以上にも上った。
性別、年代別に見ると、最も利用率が高かったのは男性の20代で、9割が1週間に1回以上、まとめサイトを利用、閲覧している。一方、男性の50代や60代以上も約1割がヘビーユーザーで、7割以上が1週間に1回以上、まとめサイトを利用、閲覧していることがわかった。
まとめサイトで見た情報を後からテレビで見たことがあるかという質問では「何度も見たことがある」が14.6%、「見たことがある」が30.8%と、あわせて半数近くの45.4%が、テレビで見るよりも先にまとめサイトで情報を得ていることがわかった。
なぜ利用、閲覧するのか理由を尋ねると、1位「暇つぶし」(48.2%)、2位「情報がまとまっていて見やすいから」(38.5%)、3位「マスメディアより幅広い、さまざまな情報を入手できるから」(38.2%)という結果になった。
年代別にみると、10代と20代は、1位「暇つぶし」に続き、2位には「楽しいから」を挙げ、まとめサイトが「娯楽の一つ」として定着していることをうかがわせる結果となった。
一方、50代と60代以上は1位に「情報がまとまっていて見やすいから」を挙げ、2位には「マスメディアより幅広い、さまざまな情報を入手できるから」を挙げており、シニア層は「マスメディアを補完する情報源」として利用しているようだ。
まとめサイトの利用、閲覧するシーンとしては、若年層はシニア層に比べ、会社や学校の行き帰りなどの移動中、食事中、トイレの中といった生活の“スキマ時間”での利用が多いという結果となっている。
若年層の理由の1位が「暇つぶし」であることとあわせて考察すると、若年層は何もしていない時間ではなく、情報キャッチの少ない生活シーンすべてを暇だと捉えているようだ。スマートフォンの普及により、まとめサイトが、いつでもどこでも“ながら見”しやすい環境が整ってきていることも、背景要因の一つと考えられる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス