Yahooは、Google主要幹部の1人であるMarissa Mayer氏を次期最高経営責任者(CEO)に指名した。Scott Thompson氏が学歴詐称問題で2012年5月に辞任して以来続いていた次期CEO探しに終止符が打たれる。これまでは、暫定CEOを務めていたRoss Levinsohn氏が同職の第1候補であると考えられていた。
Mayer氏は声明で、「7億人以上のユーザーがインターネット上での主要な行き先の1つとしているYahoo!を統括することは光栄であり、うれしい」と述べた。「勤勉な従業員たちとともに、革新的な製品、コンテンツ、パーソナライズされたエクスペリエンスを世界中のユーザーおよび広告主に提供したい」(Mayer氏)
Mayer氏の指名は、GoogleとFacebookが激しい競争を繰り広げる中で苦戦してきたYahooにとって、見事な戦略である。同氏は1999年、20番目の社員としてGoogleに入社した。現在37歳。
Mayer氏は、Googleで最も著名な女性幹部で、大きな技術カンファレンスで製品について語る機会も多かった。同氏は、Googleの主要サービスである検索のホームページだけでなく「Gmail」「Google News」「Google Images」など、Googleの最も人気の高い各種製品のルックアンドフィールを担当している人物として知られている。最近では、Googleのマップおよびロケーションサービスを統括していた。
Mayer氏には困難な仕事が待ち受けている。2012年第1四半期のYahooの売上高は10億7700万ドルで、前年同期比わずか1%増であった。売上高がほぼ横ばいとなったのは、ディスプレイ広告の売上高が4%減少し、検索売上高が8%増加したためだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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