UPDATE ソーシャルニュースサイトDiggがついに買収され、ニューヨークを拠点とするBetaworksの傘下となる。
今回の買収は、Diggの企業ブログで米国時間7月12日午後に発表された。これによってDiggの技術は、デイリーニュースの電子メールダイジェストを提供する「News.me」の内部に搭載されることになる。
Diggの元最高経営責任者(CEO)であるMatt Williams氏は声明で、「Diggは、人々がニュースを検索しそれにについて語るための方法を改善することを目的とした、Betaworksが開発した製品ポートフォリオに加わる予定である」と述べ、Betaworksの創設者であるJohn Borthwick氏が新たにCEOに就任すると付け加えた。
買収条件の詳細は公表されていないが、The Wall Street Journalは情報筋らの話として、Betaworksが約50万ドルを支払ったと述べている。
Diggは2004年の開設後まもなく、その名を世間に知らしめることになった。同サイトは当初、そのアルゴリズムによって注目を集めた。このアルゴリズムは、ユーザーの投票を分析することによって、どの記事を他のユーザーが最初に目にすることの多いフロントページに掲載するかを決定するというものだった。
その後数年間、Diggは競合サービスとともに成長を遂げたが、2009年に10%の人員削減を実施し、同年さらに37%の従業員を解雇した。
今回の買収は、新興企業であるDiggがより大規模なメディアまたは技術企業によって莫大な金額で買収されるのではないかというさまざまなうわさを考えた場合、やや期待はずれな結果となっている。あるうわさでは、Al Gore元米大統領が1億ドルでDiggを同氏のCurrent Media傘下に置く提案をしたと言われている。また、別のうわさによると、Googleが2008年におよそ2億ドルをDiggに提示したという。Microsoftや社名非公表の2社のメディア企業なども当時、買収を提案しているとうわさされた。
このような経緯の中で、Diggの共同創設者で、Jay Adelson氏の辞任後に同社のCEOを短期間務めていたKevin Rose氏に多大な注目が寄せられた。同社のポッドキャスト「Diggnation」の司会者として有名なRose氏は、Web 2.0時代の申し子的存在だった。Rose氏は、Milkというインキュベーター創設のために同社を離れた。Milkは2012年5月にGoogleに買収され、Google Venturesに加わっている。
一方Betaworksは、リンク短縮サービス「Bit.ly」「Chartbeat」「Bloglovin'」など多数の事業を保有する企業である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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