ユビレジは7月5日、iPad用POSレジシステム「ユビレジ」に無料プランを導入し、フリーミアムモデルで提供することを明らかにした。あわせて、iPadの無料レンタルも行う。
ユビレジは、iPadを利用したクラウド型のPOSレジシステム。有料版は月額5000円。iPadおよびiPadとアドホック通信するための専用デバイス「ユビレジエクステンション」、プリンタがあれば、POSレジを利用できる。通常のPOSレジの場合、導入費用は100万円程度かかるが、ユビレジを利用すれば安価で導入が可能となる。
また、iPadを利用するため、有線を引いてPOSレジを導入するのが困難な場所での導入も容易。九州新幹線博多駅構内の「つばめカフェ」などでも導入実績がある。そのほか、飲食店や美容院、靴屋、レジャーランドなどでも利用されている。
無料プランでは、アカウント作成から一定期間プレミアムと同等の機能を無料で利用可能。一定期間終了後は、メニューの編集や会計の送信、顧客情報管理といった、通常のレジ業務に向けた機能は利用できるが、過去の会計は3日分までしか閲覧できなくなる。
ユビレジ代表取締役の木戸啓太氏は、慶應義塾大学の大学院在籍中に起業し、不動産検索サイトを立ち上げた人物。その後iPadの登場により、iPadとクラウドを連携するサービスの可能性を探る中で2009年よりユビレジの事業に着手した。
2010年8月からサービスを提供していたユビレジだが、フリーミアム化はサービス開始して間もなくから検討していたという。「最初からフリーミアムだと、ユーザーも『無料だからこんなものか』となる。有料で提供してフィードバックを頂いた結果、製品がかなりブラッシュアップができてきた」(木戸氏)
今後は、POSレジ機能に加えて、外部サービスと連携してカード決済に対応することも検討している。同社では今回のフリーミアム化を契機に、ユーザーアカウント1万件を目指す。
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