NTTグループとスタートアップがタッグ--ビジネスプランコンテスト「Challengers」

岩本有平 (編集部)2012年06月15日 08時00分
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 NTTレゾナントは6月12日、NTTグループ社員を対象にしたビジネスプランコンテスト「Challengers SPRING 2012(Challengers)」を開催した。

 Challengersの開催は今回が2回目。2011年12月に開催された第1回は、NTTレゾナントが単体で実施した社内向けのビジネスプランコンテストだった。今回はその取り組みを拡大し、NTTドコモやNTTコミュニケーションズなどNTTグループ6社がバックアップ。さらに、スタートアップを中心にした社外のエンジニア、デザイナーらが各チームのサポートに入る形で、計10組のチームがプレゼンテーションを行った。

 Challengersでは、「チャレンジャー賞」に選ばれた複数チームに対して、最大500万円の開発予算が与えられる。また最優秀賞に選ばれたチームは、米国で開催されるイベント「TechCrunch Disrupt SF 2012 Startup Alley」への参加権が与えられる。

危機感がイベントを加速

 gooから新しいサービスが生まれていない――Challengersのイベントプロデューサーを務めたNTTレゾナント メディア事業部サービス部門主査の安元淳氏は、自社が抱えていた危機感こそが、Challengers開催のきっかけだったと説明する。「新しいサービスを生み出す際の課題は『予算がどうだ』『稼働がどうだ』といった企業によくある話。少しでもそれを払拭できる仕掛けを用意すれば、新しいサービスが加速するのではないかと考えた」(安元氏)


Challengersのイベントプロデューサーを務めたNTTレゾナント メディア事業部サービス部門主査の安元淳氏

 ほとんどのチームには、スタートアップなどの社外のメンバーが参加しており、NTTグループ“らしくない”試みとなった。第1回の際にも社内外の混成チームは数チームあったが、「グループ各社にヒアリングした際、誰もが『スタートアップと一緒になって何かを生み出したい』と語っていた。であれば今回は両者を引き合わせる形で進めようとなった」(安元氏)とのことで、その試みを強化。イベントの開催に先駆けてマッチングイベントを開催するなどして、スタートアップとの積極的な交流を促した。

サービスの「具体性」が今後の課題

 チャレンジャー賞には、写真加工・共有アプリの「like!camera」、ドット絵で描かれたロールプレイングゲーム風の世界観で自分の持ち物の情報を登録、シェアする「おれのそうび」、映画を観にいく人向けのマッチングサービス「シネマッチ」、他者が自分のチャーミングポイントを教えてくれるアプリ「Qwar!」の計4チームが選ばれた。また、その4チームから、おれのそうびが最優秀賞に選ばれた。「1回目はサービスの完成度がまだ低かったが、今回は10チームともより完成度が高まっていた。社外とコラボレーションするという色も出せたのではないか」(安元氏)

 スタートアップと組み、大企業の中から新しいサービスを生み出すという同イベント。NTTグループにとっても、スタートアップにとってもその意義は大きいが、まだまだ課題もある。

 安元氏は、前回と比較して完成度が高まったと振り返る一方で、「マネタイズや数字(ユーザー数)の積み上げは具体性に乏しいところがあった」とコメント。総評を行ったNTTレゾナント gooブランドマネージャーを務める鈴木基久氏も、「プレゼンの中で(ユーザー数の目標として)『吹いた数字』を出すのはやめてほしい。始めの500人、1000人のユーザーを獲得するイメージをして欲しい」と語った。第3回は11月下旬にも開催される予定だが、単なる企画で終わるのではなく、ビジネスとして継続できるサービスの登場が期待される。

 なお、第1回のChallengersで選ばれた5サービスについては、5月末よりNTTレゾナントの実験サイト「gooラボ」にて公開されている。


参加チームの様子
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