任天堂は米国時間6月3日、近距離無線通信(NFC)リーダーを搭載し、テレビリモコンとしても利用できる新しい「Wii U GamePad」を発表した。
任天堂社長の岩田聡氏が、今週開催のElectronic Entertainment Expo(E3)ゲームカンファレンスに先だってストリーミング配信されたプレゼンテーションで明らかにした。発表によると、この新しいゲームコンソールタブレットは6.2インチのタッチセンシティブスクリーンと、完全に独立した赤外線テレビリモコンの機能を備えているという。NFCは主に電子財布で利用されていることが知られており、NFCを搭載したGamePadはカードやフィギュアのデータを読み書きできるようになる。
岩田氏は、「Wii Uは単に『Wii』が進化したものになるのか、それとも全く違うものになるのか不思議に思う人もいるだろう。その両方が正解かもしれない、とわたしは考える」と述べた。
GamePadはモーションセンサーとジャイロセンサーによって、動きを感知することもできる。より直観的な動きでゲームを操作することによって、あらゆる技能レベルのプレーヤーがより簡単にゲームを一緒に楽しめるようになる、と同氏は述べた。
さらに、GamePadは「3DS」のようなサークルパッドではなく、2つのスティックを採用している。岩田氏はサークルパッドについて、プレーヤーが狭い空間でハードウェアを使う必要があるポータブルプデバイスにより適していると評した。
岩田氏は、Wii Uのオンラインソーシャルネットワークである「Miiverse」の特徴についても力説した。Miiverseでは、ユーザーは「Mii」アバターを作成することができる。本体画面には見慣れたゲームとアプリケーションのラインアップが表示されるが、テレビ画面にはゲームのリストと、その瞬間にそれらのゲームをプレーしているMiiアバターが表示される。これによって、ユーザーは「Miiverse」(Miiと宇宙を意味するuniverseを組み合わせた造語)を利用できるようになる、と同氏は説明した。
また同社は従来のエクスペリエンスを好むユーザーに向けた「Wii U Pro」も披露した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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