過去にもガンダムやエヴァンゲリオン、ディズニーなどとコラボレーションした携帯電話やスマートフォンは発売されているが、まさかジョジョとコラボしたスマートフォンが発売されるとは、誰が予想しただろうか。
NTTドコモは5月16日、人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」とコラボしたLG製の5インチスマートフォン「L-06D JOJO」を8月に発売すると発表した。同日発表された「Optimus Vu L-06D」をベースにしたモデルで、原作者の荒木飛呂彦氏が監修。背面には荒木氏が書き下ろした、第6部の主人公・空条徐倫(くうじょう ジョリーン)のイラストとサインが入っている。1万5000台限定での販売となる。
端末を紹介する前に、まずは同作についておさらいしよう。ジョジョの奇妙な冒険は、1987年に週刊少年ジャンプで連載が開始された漫画で、ジョースター一族と宿敵ディオ(DIO)をはじめとする強敵によって繰り広げられる戦いが描かれた作品だ。独特のセリフ回しや擬音、キャラクターのポージング(ジョジョ立ち)などが特徴で、熱狂的なファンがいることでも知られている。
現在は舞台をウルトラジャンプに移して第8部「ジョジョリオン」を連載中。2012年はジョジョの連載25周年ということもあり「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」をはじめとする、さまざまな企画が進行中だが、今回発表されたコラボスマートフォンも連載25周年を記念したモデルとなる。
それでは、端末の特徴を紹介していこう。ファンにとっては本体背面のイラストだけで買う価値ありだが、もちろんジョジョスマホならではの機能も充実している。
アイコンの周りにはジョジョオリジナルの装飾がなされているほか、各機能のアイコンを作品内に登場するアイテムのイラストに変更することができる。たとえば、カメラアプリのアイコンを、ジョセフ・ジョースターが第3部で念写する際に使用したポラロイドカメラに変更するといった具合だ。
書き下ろしイラストを含む、ジョジョの壁紙やライブ壁紙も多数プリインストール。ジョジョの世界観を反映した6種類のきせかえテーマと組み合わせることで、自分だけのホーム画面を作ることができる。
発表会で展示されていた端末には、画面にタッチすると、第7部のジャイロ・ツェペリが持っている2つの鉄球が画面内を飛び回るライブ壁紙や、第4部の舞台である杜王町の名所を巡ることができるライブ壁紙などがインストールされていた。
第3部に登場する花京院典明とテレンス・T・ダービーの名勝負を体験できるカーレースゲーム「F-MEGA」のアプリも搭載。これはもう、ダービーに「きさまこのゲームやり込んでいるなッ!」と言われるまで、遊び尽くすしかないだろう。
そのほか、スタンドと合成できるカメラアプリや、トリッシュの電卓、イギーのマチキャラや、ウェザー・リポートの天気予報ウィジェットなどもプリインストールする。さらに、ムービープレーヤーを一時停止すると、画面上にディオの時を止めるスタンド「世界(ザ・ワールド)」が表示されるといったニクい演出もあるそうだ。
同機のアスペクト比は4:3と文庫本のサイズ比に近いため、電子書籍などの閲覧にも向いているが、なんとフルカラーのコミック第1~12巻までのエピソードもプリインストールするという。これで通勤中やカフェなどでも思う存分ジョジョの名場面を振り返れるようになる。
さらに、ジョジョの名台詞を織り交ぜたオリジナルの予測変換辞書を搭載。「そこにシビれる!あこがれるゥ!」や「ありのまま 今 起こった事を話すぜ」などのお馴染みの台詞だけでなく、第1部のジョナサン・ジョースターの名台詞「何をするだァーッ!」まで収録されており、ジョジョファンは思わず「ニヤリ」としてしまうこと間違いなしだ。
なお、L-06D JOJOにもOptimus Vu L-06Dと同様に、画面をいつでもキャプチャできる「ワンタッチメモボタン」が搭載されており、付属のタッチペンでキャプチャ画面に文字やイラストを書き込むことができる。発表会では展示されていなかったが、第4部に登場する漫画家・岸辺露伴モデルのタッチペンを開発中とのことなので、続報に期待しよう。
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