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ドコモ、夏モデルはスペックから“使い方”重視へ--クラウドも本格化

藤井涼 (編集部)2012年05月16日 19時22分
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既報の通り、NTTドコモは5月16日、2012年夏モデルの新製品を発表した。スマートフォン16機種、タブレットとキッズケータイ、モバイルWi-Fiルータ3機種の全19機種となる。

 このうち高速通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応したスマートフォンが11機種と大幅に拡大、スマートフォン向け放送局「NOTTV」の番組が楽しめるモバキャス対応端末も新たに5機種が加わった。

夏モデルは「使い方」を重視

  • NTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏(中央)。ゲストとして同社のCMに出演する俳優の渡辺謙さんと、女優の堀北真希さんも登場した

 同日開催された記者発表会に臨んだNTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏は、会見の冒頭で「スマートフォンはもはや一部の方だけではなく国民的な関心事」とコメント。夏モデルではこれまで以上にスマートフォンにフォーカスしたラインアップを用意したと説明する。

 また、これまでのスマートフォンは通信速度やCPU、カメラの画素数など端末スペックが重視されてきたとして、夏モデルでは「ネットを楽しみたい」「動画を楽しみたい」「簡単に使いこなしたい」「好みのサイズを選びたい」といった、さまざまな顧客のニーズに応えられるよう“使い方”で選べる端末を充実させたという。

 「従来はスマートフォンというとスペックを重視していたが、多くの顧客がスマートフォンを購入するようになった現在、スペックだけでなく使い方が大事な選択理由になるのではないかと考えている」(山田氏)

  • 2012年夏モデルは19機種をラインアップ

 サイズバリエーションも、手のひらに収まる3インチ台から、電子書籍も読みやすい5インチ台まで幅広く用意した。3インチ台は、「Xperia SX S0-05D」(約3.7インチ)、「AQUOS PHONE st SH-07D」(約3.4インチ)など4機種、4インチ台は、「GALAXY S III SC-06D」(約4.8インチ)、「Xperia GX SO-04D」(約4.6インチ)など10機種、5インチ台は「Optimus Vu L-06D」(約5.0インチ)1機種となる。なお、5インチスマートフォンとしては4月にサムスン製「Galaxy Note SC-05D」が発売されている。

4つの特徴--ジョジョモデルも用意

 さらに、夏モデルの特徴として、(1)画面スクロールのなめらかさ向上、(2)バッテリの大容量化、(3)急速充電対応、(4)コラボレーションモデル、が挙げられた。画面スクロールのなめらかさ(フレームレート)では、冬春モデルの代表機種の平均が25.62fpsだったの対し、夏モデルでは全機種が50fps以上に向上。バッテリ容量も冬春モデルから約2割増の平均約1740mAhを実現している。

 コラボレーションモデルとしては、すでに発表されているエヴァンゲリオンとのコラボモデル「SH-06 NERV」に加えて、新たに人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」とコラボした5インチスマートフォン「Optimus Vu L-06D JOJO」や、ファッションブランド「ANTEPRIMA」とのコラボ第2弾となる「F-09D ANTEPRIMA」も発表された。

  • 画面スクロールのなめらかさが向上

  • バッテリ容量も増加した

  • コラボモデルも続々と登場

 ところで、キッズケータイを除くと夏モデルでフィーチャーフォンは販売されないことになる。これについて山田氏は、「スマートフォンにシフトしたということもあるが、iモード端末に市場性がないと判断したわけではない」とコメント。フィーチャーフォンについては今後、年に1度のペースで新端末を投入し、同様の端末を1年を通して販売していくとした。

 ドコモからの発売が待たれているiPhoneについては、「さまざまな端末で『しゃべってコンシェル』など同様のサービスを提供していきたい。そうなるとOSはオープンOSのAndroidを中心にしたい。今の環境ではiPhoneの導入は難しい」と語り、販売の予定はないとした。Windows Phoneについては、冬モデルで出せるように現在調整中とのことだ。

クラウドサービスの充実目指す

 発表会の後半では、ドコモのクラウドに向けた取り組みについて語られた。同社では今後、さまざまなクラウドサービスを総称し「ドコモクラウド」のブランド名で展開していく。これに併せて、「しゃべってコンシェル」「dマーケット」の機能拡充や、新サービス「メール翻訳コンシェル」「フォトコレクション」などが発表された。

 しゃべってコンシェルは現在、ユーザーの問いかけに最適な回答を含むページの候補として、dメニューのコンテンツやWikipediaの検索結果を表示しているが、6月に実施される機能拡充によって、クラウド上で推定した「回答そのもの」の候補を直接表示できるようになるという。

  • ドコモのクラウドへの取り組み

 メール翻訳コンシェルは、メールやTwitterなどのSNSで入力した日本語の文章を、クラウド上で外国語に自動翻訳し、メッセージを送信できるサービス。フォトコレクションは、写真や動画を5Gバイトまで無料でクラウドに保存できるサービスとなる。メール翻訳コンシェルは6月1日に、フォトコレクションは8月にサービスを開始する予定だ。

 ドコモのコンテンツストアである「dマーケット」は、8月にマルチデバイスに対応。スマートフォンやタブレットでコンテンツを共有できるようになる。さらに、ドコモと角川書店で5月下旬に合弁会社「ドコモ・アニメストア」を設立。dマーケットに新たに「アニメストア」を開設し、「けいおん!」や「新世紀エヴァンゲリオン」などのアニメ約500作品を月額420円で見放題にするという。

 山田氏は「ドコモは高品質なXiネットワークをベースに、スマートフォンとドコモクラウドによって顧客のライフスタイルにベストフィットしたスマートフォンならではの世界を広げていく」とコメント。これらの取り組みによって、2012年度は1300万台のスマートフォンを販売したいとした。

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