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HP、世界初のモバイルプリンタ--バッテリ内蔵でどこでもプリントやコピーを可能に

坂本純子 (編集部)2012年05月14日 14時57分
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 ヒューレット・パッカード(HP)は、バッテリを搭載し、外出先からでも印刷やスキャン、コピーができるモバイルオールインワンプリンタ「HP Officejet 150 Mobile All-in-One」ほか、プリンタ新製品とイメージング・プリンティングの新サービスやソリューションなど16種類を発表した。いずれも、日本での展開は未定。

  • 「HP Officejet 150 Mobile All-in-One」を片手に、手軽さをアピールするJohn Solomon氏

 HP Officejet 150 Mobile All-in-Oneは、1回のフル充電で最大500ページの印刷ができるリチウムイオンバッテリを搭載。Bluetoothとの接続により、ノートPCやスマートフォンからワイヤレスで印刷ができるのが特長だ。同社によれば、「世界初のモバイルオールインワンプリンタ」だという。

 主にビジネスシーンでの用途を想定したもので、サイズは幅350mm×奥行き171mm×高さ90mmとコンパクトで持ち運びやすい。クルマに設置してモバイルでコピーしたり、商談の場などで直接プリントしたりできる。重さはバッテリを搭載した状態で3.1kg。価格は399米ドルで、6月に出荷開始予定としている。

  • Bluetooth経由でスマートフォンからもプリントできる「HP Officejet 150 Mobile All-in-One」

  • 背面にはバッテリが搭載されている

  • 内部にはディスプレイも搭載

  • 個人向けプリンタ「HP Photosmart 5520 e-All-in-One」

 個人向けには、スキャンやコピー機能を備えたオールインワンプリンタ「HP Photosmart 5520 e-All-in-One」を発表。スマートフォンなどワイヤレス対応のモバイル端末から、ネットワークを介さずにアドホックで直接プリンタにワイヤレス接続して簡単にダイレクトに印刷できるのが特長だ。また、スマートフォンなどからプリンタに割り当てられた電子メールアドレスにファイルを送るとプリントできる「HP ePrint」にも対応している。価格は約109米ドルで、アジア太平洋地域で7月に発売予定だ。

  • 2012年春 HPのプリンタラインアップ

 このほかにも、ビジネス向けプリンタとして、クラウドへのスキャンに対応した「HP Scanjet Enterprise 7000 s2」、HP LaserJetシリーズとして、ウェブ接続が可能なモノクロ単機能レーザープリンタ「HP LaserJet Pro 400 M401」、HP初のウェブ接続可能なモノクロレーザー複合機「HP LaserJet Pro 400 MFP M425」、カラー複合機「HP LaserJet Enterprise 500 color MFP M575」、モノクロ 複合機「HP LaserJet Enterprise 500 MFP M525」を発表した。いずれも6月1日より世界同時発売するとしている。

ウェブ・クラウドとの連携を強化--PCソフトやモバイルアプリも充実

  • 「HP ePrint Software」の概要

 HPでは、ウェブやクラウドとの連携を強化している。新たにWindowsとMac用のソフトウェア「HP ePrint Software」を発表。これまでにもメールにファイルを添付することで、離れた場所にあるHP ePrint対応のプリンタに遠隔で印刷できたが、アプリケーションの印刷画面から出力先を選ぶだけで遠隔プリントができるなど、使い勝手を向上させた。また、HPが展開する街中での出力サービス「HP ePrint Public Print Locations(PPL)」(日本国内では未展開)に対応。同様の形で任意の場所に出力し、店頭で受け取ることができる。

 また、スマートフォンとの連携も強化。現在、iOSやAndroid、BlackBerryで展開するアプリを機能強化し、アプリからePrint対応プリンタへの出力をより簡単にできるようにしたほか、任意の場所のPPLに出力などにも対応する。

純正インクを使う意義とは--堅牢性と安全性

  • インクジェットで印刷した用紙を水の中に入れ、純正のインクの品質の高さをアピールした

 HPでは、これまで新興市場向けに展開してきた低価格なインク「Ink Advantage」を10カ国から79カ国へ拡大すると発表した。HPでは、約170カ国でプリンタ事業を展開しており、約半数の国で導入されることになる。日本での展開は未定だ。

 Ink Advantageは、カートリッジの構造を変えるなどしてコストを削減し、低価格で提供するインクだ。ただし、Ink Advantageに対応する専用のプリンタが必要になる。印刷のクオリティや精度、耐久性は既存のものと変わらないという。

 今回の展開にあたりHP PPS シニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのJohn Solomon氏は、「テストで検証できたことは、コストを下げるほど顧客満足度が上がり、また印刷を多くするようになるということ。印刷コストがあまりに高すぎると印刷をためらう人がでてくる。価格を下げてより多くの印刷をしてもらうことで、結果的に価格を下げた分をカバーできるのではないか」とコメントした。

 HPは、インクの開発に3年以上をかけているという。PCなどと同様に、トーチャー(拷問)テストをインクでも行い、紫外線による劣化を想定するなどし、さまざまな環境に耐えられる高品質なものを作っているという。

  • 水で濡らし、拭き取った後の状況比較。左:廉価な互換インク+写真用紙、右:HP純正インク+写真用紙

 インクジェットプリンタで印刷したものを水につけて濡らすデモや、HP純正のインクと写真用紙で印刷したものと、廉価な互換インクと写真用紙で印刷した写真を同時に水で濡らし、拭き取った結果を比較するデモも見せた。

 インクジェットで印刷したものを水につけてもなにも変化はなく、純正インクと純正の写真用紙でも同様になにも変わらなかった。一方で、廉価なインクでは色が落ちており、純正品のよさは品質であることをアピールした。

 また、プリンタ内のインクのノズルは細いため、純正でないインクを使用するとノズルがふさがる可能性があるという。ウォッカにクランベリージュースを混ぜたデモを披露。純正のインクはカクテルのような液体が分離しない特許技術を持っており、品質のよさはそういった技術にあるとした。

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