Facebookの2つめのデータセンターが完成した。ノースカロライナ州フォレストシティにあるこの施設について同社は、世界有数のエネルギー効率を誇るデータセンターだとしている。
Facebookは自社のウェブサイトで、新しいデータセンターの電力使用効率(PUE)は1.06〜1.08になるはずだと説明している。Uptime Instituteの調査によると、一般的なデータセンターの平均的なPUEは1.8で、これは施設全体の消費電力を1.8ワットとしたとき、そのうちの1ワットだけがIT機器に使われていることを意味する。オレゴン州プラインビルにある、Facebookの最初のデータセンターも電力効率がいい。
人気のソーシャルネットワークであるFacebookでは、約8億4500万人のユーザーが毎日のように写真、ビデオ、近況を保存し、アクセスしている。新しいデータセンターはそうした状況で稼働を始めたことになる。フォレストシティの敷地では、2012年中に2つ目の建物が完成する見通しだ。
フォレストシティの施設はいくつかの点でユニークだ。まず、「Open Compute Project」バージョン2のウェブサーバが大規模に配備されるのはこれが初めてであり、Intelの「Sandy Bridge」プロセッサをいち早く採用している。また、「気温と湿度が一般的なデータセンターの稼働条件の範囲外と考えられる環境」で、同プロジェクトの外気を取り入れて冷却する設計が初めて実際にテストされる。
フォレストシティのデータセンター建設には2000人近くが延べ120万時間以上を費やし、16カ月で完成したとFacebookは説明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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