ニコンイメージングジャパンは4月19日、ニコンDXフォーマットデジタル一眼レフカメラ「ニコン D3200」を5月下旬に発売すると発表した。
D3200は、ファミリー層をメインターゲットにした製品で、高スペックな機能を備えながら初心者向けの「ガイドモード」を搭載することで、説明書を読まずに本格的な撮影を手軽に楽しめるよう工夫したという。ボディカラーはレッドとブラックの2色。
有効画素数約2400万画素(24.2メガピクセル)で、新開発のDXフォーマットCMOSセンサ(サイズ23.3×15.4mm)を搭載。上位機種の「D4」や「D800」「D800E」と同じ画像処理エンジン「EXPEED 3」を採用しており、高画質・高精細な画像が撮影できることを特長とする。常用感度はISO100~6400で、さらに、Hi1(ISO 12800相当)までの増感設定が可能だ。動画は、1920×1080/30pのフルHD動画に対応する。撮影時間は最大20分。
液晶モニタは広視野角の3型(約92万ドット)を搭載し、押すだけですぐにライブビューをスタートできる「ライブビューボタン」も設置されている。
ガイドモードは、前機種「D3100」で搭載した「ガイドモード」をさらに分かりやすく進化させたもの。液晶モニタに表示されるガイドに従って操作するだけで、状況や被写体に合わせた撮影、再生・編集、各種設定ができる。撮影メニューを選ぶ際には、設定の効果を事前に確認するためのアシスト画像とシーンの説明文が表示される。
さらに、別売のワイヤレスモバイルアダプタ「WU-1a」(5250円)をUSB/オーディオビデオ出力端子に装着すると、Wi-Fiを経由してスマートフォンやタブレット端末に画像を転送したりリモート撮影をしたりできる。画像はそのままのファイルサイズで転送される。データ転送速度は54M/bps(規格値)。
単にリモートで撮影できるだけでなく、スマートフォンのディスプレイ画面をカメラの液晶モニタの代わりにして自由なアングルで撮影できるのも特長の1つだ。転送された画像は、スマートデバイスのディスプレイ上で閲覧できるほか、ブログやSNSなどにアップして共有できる。
利用するには専用のアプリ「Wireless Mobile Adapter Utility」が必要で、スマートフォンはAndroid OS 2.3、タブレット端末ではAndroid OS 3.xに対応しており、今秋にはiOSデバイスへの対応も予定しているという。
ワイヤレス機能を内蔵しなかった理由として、「内蔵するとボディが大きくなるため、内蔵せずに外付けにした」(ニコン映像カンパニー開発本部 第一設計部ゼネラルマネージャーの赤木俊昭氏)と説明した。
市場想定価格は、D3200ボディ単体で8万5000円前後、「D3200 18-55 VR レンズキット」(AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR付き)は9万5000円前後、「D3200 200mm ダブルズームキット」(AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED付き)は12万円前後。
同時に、開放F値1.8、焦点距離28mm、ニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ対応の広角単焦点レンズ「AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G」も発表した。価格は9万3450円で、5月下旬に発売予定だ。
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