エイケア・システムズは4月4日、スマートフォンのメール受信形式についての調査結果を発表した。2006年10月~2012年2月に発売された105機種のスマートフォンのメール受信形式を検証、全機種とキャリアごとの傾向を調査している。
スマートフォンのメールには、端末により画像表示方法が2パターンあり、メールに画像を直接添付して送信する「画像添付型」と、外部サーバに保管した画像ファイルをメール開封時に本文に表示させる「画像読み込み型」に分けられる。
画像添付型はフィーチャーフォンのデコメ送信に用いられる形式で、画像読み込み型は一般的なPCのHTMLメールと同じ形式。画像読み込み型の端末へデコメを送ると、デコメのデザインが大きく崩れたり、画像が表示されないという問題が起こるという。
調査の結果、画像添付型は72%、画像読み込み型は28%となり、全体では画像添付型の機種が多いことが分かった。
キャリア別にみると、ドコモでは添付型が92%、読み込み型8%で、ほとんどが添付型だった。一方、auは添付型63%、読み込み型37%で、ソフトバンクは添付型60%、読み込み型40%と、ドコモに比べて差があまりない上、出荷台数の多い機種で読み込み型が採用されているなど、実質的なシェアでは読み込み型が添付型に肉薄しているとみられる。
このような受信タイプの混在の背景には、スマートフォンの急激な普及が挙げられるという。スマートフォンを機能拡張された携帯電話と捉えるのか、あるいは小型のPCと捉えるのかという定義が曖昧なまま、市場投入を急がなければならなかったキャリアや端末メーカーの事情があったとしている。
エイケアでは、メールサイズの軽量化や表現力などメリットの多い読み込み型の端末の割合が今後増加すると予想しており、該当端末に対して適切にHTMLメールを配信することがメールマーケティングで重要だとしている。
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