シグマは2月8日、「Foveon X3ダイレクトイメージセンサー」を搭載したデジタル一眼レフカメラ「SIGMA SD1 Merrill」とコンパクトデジタルカメラ「SIGMA DP1 Merrill」「SIGMA DP2 Merrill」を発表した。
SD1 Merrillは、有効画素数4600万画素(4800×3200×3層)のFoveon X3ダイレクトイメージセンサー(ジェネレーションネーム“Merrill”)を採用したフラッグシップモデル。イメージセンサの性能や特性はそのままに、製造方法の一部見直しと改善を重ねた結果、Merrillの開発に成功したという。
基本的な仕様は従来製品「SIGMA SD1」と同様に、画像処理エンジン「デュアルTRUE II」、RAWファイルで最大7コマの連続撮影が可能なDDR III採用のバッファメモリを採用。外観カバーは軽量かつ堅牢なマグネシウム合金製で、接合部に施されたシーリングで高い防塵・防滴性を実現している。ISO感度は100~6400、ミラーの振動を抑える2モーターシステム、17mm(35mm換算で25.5mm相当)に対応する内蔵フラッシュも搭載している。
そのほか、被写体や撮影シーンに応じて使い分けられる4種類の測光方式、11点ツインクロスセンサー、77分割AEセンサーも搭載する。本体サイズは高さ113.5mm×幅145.5mm×奥行き80.0mmで、電池を除いた重量は700g。RAWデータを直感的に現像できるソフトウェア「SIGMA Photo Pro」も付属する。
同時に発表されたコンパクトデジタルカメラのDP1 MerrillとDP2 MerrillにもMerrillが採用されている。こちらもデュアルTRUE IIを搭載するほか、RAW+JPEG記録やマニュアルでのピント調整機能を備えている。いずれも蛍石と同等の性能を誇るFLDガラスやグラスモールド非球面レンズで諸収差を極限まで補正した専用設計レンズとなっている。
2製品の違いは、DP1 Merrillが19mm F2.8(35mm換算で28mm相当)、DP2 Merrillが30mm F2.8(35mm換算で45mm相当)のレンズを採用している点だ。本体サイズは高さ66.7mm×幅121.5mm×奥行き64.3mm(DP2 Merrillの奥行きは59.2mm)、重量は340g(DP2 Merrillは330g)。今回発表された3機種はすべてオープン価格だが、現段階で発売日は未定だ。
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