動画サービスを提供するYouTubeは、4大レコード会社のうちの少なくとも3社と、音楽ライセンスの更新について交渉中であるという。交渉に詳しい複数の人物が米CNETに明かした。
2006年にGoogleに買収されたYouTubeは、ウェブ上で最も人気の高い音楽サービスの1つ。ユーザーは無料で音楽ビデオを視聴できるほか、YouTubeは、動画作成者が自分の動画クリップに音楽を挿入できるようにするためのライセンスも取得している。
情報筋らによると、Universal Music Group、Sony Music Entertainment、EMI Musicとの交渉は順調に進んでいるらしく、レーベルの1社とは既に契約がまとまっている可能性があるという。YouTubeはライセンス料の引き上げに合意したとされており、少なくとも1社は、ユーザーによるYouTubeサイトからの楽曲の違法コピーを防ぐための対策を強化するよう、YouTubeに約束させたという。
すべてのレーベル会社が、さらなるセキュリティ強化をYouTubeに求めているかどうかは明らかではない。YouTubeとレコード各社の関係者らは、本件に関するコメントを避けた。
今回の交渉でセキュリティ問題がどう取り上げられているかは明らかになっていない。しかし2011年12月には、音楽業界のロビイストらがブログ投稿で、YouTubeの一部の音楽動画に楽曲の違法コピーへのリンクが含まれていると批判した。RIAAも、Googleの著作権侵害問題を批判した。
またRIAAは、YouTubeが音楽ビデオからオーディオを抽出してMP3ファイルを作成する方法を教える動画を掲載しているとも指摘している。
検索企業Googleとレコードレーベル各社との関係には、これまでにもしばしば問題が生じていた。それでもGoogleは、厳しい交渉を乗り越えて、何とか「Google Music」の提供開始にこぎつけている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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