富士通は米国時間1月6日、フェムトセル小型基地局「BroadOne LTEフェムトセル」を発表した。ブロードバンド接続では4G端末を8台接続できる。
フェムトセルは携帯電話基地局の収容規模を拡張する小型のネットワーク機器。非常に小型で、電波状況に問題のある空間で使用される。BroadOne LTEフェムトセルはWi-Fiにも対応しており、通常の無線LANルータとしても利用できる。
富士通が一般向けに直接市販する予定はなく、利用者向けの販売を予定する移動通信事業者に供給する予定。出荷開始は第2四半期の予定だ。
富士通は発表文で「通信事業者がLTEフェムトセル設置時に屋外マクロ基地局への設定作業を行うことなく、LTEフェムトセル本体が干渉を軽減する技術を実現」したと述べている。また、「さらに、LTEとWi-Fiのシームレスな切り替えができるなど、『BroadOne LTEフェムトセル』は、利用者の体感品質の向上を実現し、移動通信事業者には設置、運用コストの低減に寄与する製品」であるとしている。
富士通は、この製品をラスベガスで開催中のCESと2月にバルセロナで開催予定の「Mobile World Congress」に出展する。
パーソナルコンピュータやサーバ製品の日本国外展開において、富士通の業績は近年あまり伸びなかったが、フェムトセルは有望視している。同社は、「LTEフェムトセルをワイヤレスブロードバンドソリューションの1つとして、グローバル市場でビジネス展開」するとしている。
富士通は、2015年度末までに100万台を販売するという目標台数を掲げている。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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