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バーチャルからリアルに向かう2012年こそ好機--オールアバウト

岩本有平 (編集部)2012年01月10日 10時00分
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 その道のプロである「ガイド」がさまざまな情報を提供する総合情報サイト「All About」。サービス開始から10年を迎えた2011年は、同社にとっても大きな変革の時期となった。

 同社の編集部が設定したお題に対して、ガイドだけでなく一般ユーザーも実名で見識を投稿できる「Good Answers Topics」を開始。さらにはFacebook公認のFacebook情報サイト「Facebook Navi」も立ち上げた。一方では専門家のビジネスマッチングや自己実現に向けたサービスを手がけるための新会社を設立。提携も積極的に進めた。

 2011年に巻いた種は2012年にどんな形で芽を出していくのか。オールアバウト代表取締役社長兼CEOの江幡哲也氏に聞いた。


オールアバウト代表取締役社長兼CEOの江幡哲也氏

--2011年はどこでも「ソーシャル」というキーワードが掲げられていました。メディアで提供してきた情報も、ソーシャルグラフを通じて広がるということが増えました。

 FacebookやTwittter、mixiなど、ソーシャルメディアでできるつながりによって、新しい形での情報発信ができたのは事実です。ですが、我々が彼らのような価値を提供できるかとなると話は別です。彼らは競合関係ではありません。Good Answers TopicsでもFacebookやTwitterと連携しているように、彼らはプラットフォームになっています。我々はコンテンツを作り、彼らは伝播する役割です。

--「Good Answers Topics」では、これまでのガイドだけでなく、一般のユーザーがお題に対する回答という形でコンテンツを投稿できるようになりました。

 我々もユーザーニーズに応えて変化しないといけない時期に来ているのだと思います。All Aboutでは今まで、「最大公約数的なニーズ」というものを選択してコンテンツを提供してきました。しかし今では、もっと個別具体の事例を取り扱うコンテンツが求められてきました。

 そうなると、今までのガイド主体でのコンテンツ作りでは限界があります。今まで以上に個人の参加を促し、さらにはガイドになってもらう道を用意したのがGood Answers Topicsです。

 All Aboutを始めた頃から、もともと実務家としてはすばらしいが、世に出ていない(広くメディアなどで知られていない)という人にスポットを当てて、ガイドになってもらっていました。そういう人こそこのサービスから出てきて欲しいと考えています。

 「その道のプロ」の数と質をあげる取り組みです。既存のガイドにとっては脅威と思うところもあるかと思いますが、一方では活動の幅を広げるチャンスでもあります。頑張る個人がより大きなメリットを持つ仕組みです。

--Good Answers Topicsのコンテンツはいわゆる「Q&A」タイプのものです。他社のQ&Aサイトが競合だと考えていいのでしょうか?また質問は御社の編集部が投稿する形になっていますが、これはユーザーに開放しないのでしょうか?

 そもそもQ&Aサイトをやりたいわけではありません。最終的にはAll Aboutのコンテンツを作っていきたいという狙いがあり、Q&Aサイトとはトータルでの考え方が違います。質問については現状我々から出しています。これはテーマ(の粒度)をそろえたいからです。メディア設計までをある程度考えたいと思っています。

 Good Answers Topicsを通じてオープンなガイドサイドを作ることで、ガイド数500名を10倍に、テーマ数1000も10倍にしていき、さらにソーシャルのストリームにコンテンツを流していくことを考えています。

--Facebookに関しては、同社公認の情報サイトも始めました。

 先ほど述べたとおり、基本的にはSNSと仲良くやっていきたいと思っています。現在Facebook Naviには「いいね!」が119万超集まっていますが、まずは使ってもらわないといけません。Facebookページへの誘導枠も用意しており、Facebook上で企業が活用するときに寄与できる構造を作っていきます。

--新会社オールアバウトエンファクトリーを設立したほか、提携なども積極的でした。また年末には大日本印刷(DNP)が御社の大株主となる資本・業務提携も発表されました。

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